パーマーPPL放言に与野党の非難集中

パーマー「私の政策原則」と謝罪拒否

 クライブ・パーマー連邦下院議員は、議会での有給産児休暇(PPL)法案審議中に、トニー・アボット首相のピータ・クレドリン主席補佐官の影響力の強さに触れ、「アボット首相の予算55億ドルのPPL制度はクレドリン氏が妊娠する時に大きな恩恵が受けられるように考えられているのだろう」との主旨の発言を行った。

 しかし、クレドリン氏はIVF(体外受精)で妊娠を試みたがうまくいかず、妊娠する可能性がないかも知れないことを明らかにしていた。

 6月3日朝、議会に出勤してきたパーマー氏は、「クレドリン氏が妊娠がむずかしいということは知らなかった。しかし、審議中に法案の制度で彼女が利益を得ることを指摘したことについて謝罪するつもりはない」と突っぱねている。

 さらに、「彼女はトップ・ドッグだ。いや、そういってはまずいな。トップ・パーソンだ。彼女が政府の政策を決めている最高実力者だ。彼女がPPLを考えだし、トニー・アボット首相にその案を与えたのだろう。彼が自分で考え出せるわけがない。彼女が女であろうと男であろうと、首相の主任補佐官として政府政策にらち外の影響力を振るっており、他の議員が損をこうむっている。彼女は保守連合の何人かの議員が絶対に大臣になることはないと発言しているが、彼女の立場でそういうことを言うべきではない」と語っている。

 ジュリー・ビショップ外相兼自由党副党首は、「クレドリン氏の個人的な事情を考えればパーマー氏の攻撃は個人を傷つけるものだ」と批判している。

 ビル・ショーテン野党労働党党首も、「パーマー発言はいわれのない発言だ。議員の議論は政策問題に限るべきであり、議員職員を持ち出すべきではない。トニー・アボットの不公平で財政的な負担の大きすぎるPPLはそれだけで十分間違っている。自由党や国民党の議員に聞けば分かることだ」と発言、パーマー発言でPPL論議がそっちのけになったことに不快感を示している。さらに、労働党議員会議で、「これから2,3か月、予算案審議が進むにつれて、あちこちからもっと不愉快な個人攻撃が起きてくることと思う」と発言したことが伝えられている。しかし、テリ・バトラー労働党議員は、パーマー非難には組みせず、「クレドリン氏はかなり激しい人物という評価だ。自分で防衛できるだろう。誰が何を言ったというような問題ではない。PPL制度がいいかどうかということだ」と語っている。(NP)

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