ウィルソン、業者に架空請求書認める

労働組合不正腐敗特別調査委員会

 6月12日、労働組合幹部の不正腐敗行為を調査している連邦の特別調査委員会で、ジュリア・ギラード元連邦首相の20年以上前の元ボーイフレンドで、当時全豪労働組合(AWU)幹部を務めていたブルース・ウィルソン氏が、「労働組合幹部選挙闘争資金の口座名義で業者に対して架空の請求書を発行したことがある」と認めた。

 この調査は、過去から何度も行われているウィルソン氏らの身辺に対する調査同様、弁護士時代のギラード氏の関与が注目されている。これまでの調査では、スレーター・ゴードン法律事務所に勤務していたギラード弁護士(当時)に対して、同法律事務所の内部調査や、調査委員会の調査も行われたが、これまでに元首相に対する不正行為の証拠は現れていない。

 この日の証人席で、ウィルソン氏は、「1992年1年間、闘争資金関係者が建設企業ティエス社に向けて架空のインボイスを発行した」と認めた。この請求書は、労組がティエス社の労働者を対象に職場安全訓練を行ったことに対する報酬とされたが、現実には訓練は行われなかった。ウィルソン氏は、「しかし、それはティエス社が訓練施設を用意しなかったから訓練が行えなかったのであり、同社の怠慢だ」と証言している。

 調査委員会のジェレミー・ストリャー書類弁護士は、「闘争資金口座は、ウィルソン氏とラルフ・ブリュイット氏がティエス社から架空の報酬を受けるために開いたものだろう。また、ティエス社も架空請求と知りつつ、1年間払い続けたのか」と質問した。これに対して、「これは弁護士の契約料のようなものだ」と答えている。

 また、1994年にギラード氏が自宅の改修をした際に支払いに充てるためとして巨額の現金がウィルソン氏からギラード氏に手渡されたという証言に対しても、「ギラード氏に対して、闘争資金設立方法を尋ねたことはあるが、彼女がどんなことを言ったかは記憶にない。また、資金口座名義の団体を設立することについても彼女と具体的な話をした記憶はない。また、金の動きを彼女から質問されたこともない」と証言している。(NP)

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