農村自由党議員、司法長官を批判

「イスラエルの占領表現は不適切」に

 エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地になっており、現在は西と東に分割して西エルサレムをイスラエル領、東エルサレムをパレスチナ領としているが現実には東エルサレムもイスラエルに占領されている。しかし、世界的な傾向に反して、保守連合のジョージ・ブランディス司法長官が、「東エルサレムがイスラエルに占領されているという表現は一方的すぎる」として、公文書から「イスラエル占領地」の表現をすべて取り除くと発表した。イスラエルはこれを歓迎しているが、パレスチナ人だけでなく、アラブ諸国はいずれもオーストラリア政府の措置を「イスラエルにおもねる一方的な措置」として批判し、オーストラリアとの貿易関係にもひびが入るとの警告も現れている。

 このところ、保守連合勢力の中から、保守連合の政策に反対の意思を明らかにする議員が出てきているが、ブランディス大臣の発表に対して、農村部出身自由党議員が、「ブランディス氏は知的傲慢」と批判を強めており、「ブランディス大臣の措置は、2011年に労働党政権がインドネシア向けの生体牛輸出を停止した時と同じ失敗を繰り返すことになる」と発言する者さえいる。さらには、「ブランディス上院議員は上院の真空地帯で政略に明け暮れており、一般人との付き合いするひまもないのだろう。ジョージ・ブランディスは子供にあめ玉を売りつけることさえできない。気の毒なジョージは家畜の上に落ちても分からないだろう」など様々な言葉で司法長官を揶揄している。

 また、リード選挙区選出のクレーグ・ロンディ自由党議員は、「東エルサレムに行けば銃を担いだイスラエル兵が歩き回っている。占領されているとしか言えない」とブランディス大臣に反論している。農村議員にとっては、何の必然もないブランディス大臣のイデオロギー的発言は無用にアラブ諸国を刺激し、オーストラリアの立場を危うくする放言ということになる。(NP)

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