元ニューズ・コープCEO村八分にあう

保守連合政治家とマードックから

 オーストラリアの保守連合政界とマードック・プレスと呼ばれるルパート・マードック系のニューズ・リミテッド社とに何らかの異変が起きていることを感じさせる事件が現れた。

 この何日か、フェアファクス・メディアのシドニー・モーニング・ヘラルド紙にライバル企業ニューズ・リミテッド社のキム・ウィリアムズ元CEOの投稿が掲載され、読者に奇異の感じを与えていた。ウィリアムズ氏はニューズ・リミテッド社CEO就任後2年も経たないうちの2013年8月、連邦総選挙直前に辞職した。社内でウィリアムズ氏の経営方法にとかくの批判があったと言われていた。さらに最近になってニューズ・コープ社の機密財政文書がインターネット・ニュース・サイトのクライキーに漏洩されたことで、ウィリアムズ氏に嫌疑がかかっていたが、ウィリアムズ氏はフェアファクス・メディアでこれを否定していた。

 8月25日、ウィリアムズ氏がABC放送の時事番組「The World Today」に出演し、「名前は明かせないが、保守連合の閣僚を含め、保守連合の何人かの政治家が私に対して、自分が何者か考えろ、自分の立場をわきまえろとまで言った。彼らは政治家として非常に不適切な発言を繰り返した」と語っている。

 また、ニューズ・コープ内の自分の元同僚らがニューズ・コープ新聞の紙面を使ってウィリアムズ氏を非難し、会社の業績の悪化も氏の責任だと書いていると発言、「もちろん、問題が起きれば、その問題に取り組むよりも誰かに責任をなすりつけ、問題への取り組みを回避する方がはるかに簡単だ。大手新聞はかつては一般社会の信頼を受けていたが、もう大手新聞にそのような地位は与えられていない。むしろ、消費者は、大手新聞よりも友人やまったく知らない者同士のオンラインのコミュニティの方を信頼するようになっている」と語っている。

 さらに、ニューズ・コープの総帥、ルパート・マードック氏に対しても、「企業内でまるで封建領主のようなやり方だ。封建領主というのは殿様がいて厳しい上下関係があり、大勢の家来がいる。昔の封建制度そのものだ。どこかで息抜きが必要だった。私は辞職願いを出し、受理された」と語っている。

 また、「マードック氏は企業風土を改革しようとする私の努力を必ずしも支持してくれていなかったし、辞めてからは彼に会ったこともない」と語っている。また、最近ではトニー・アボット首相ら保守連合政治家が国民に向けて発表する前にマードック系紙のコメンテータ、アンドリュー・ボルト氏に話すという傾向が現れており、国民をないがしろにするものとの批判を受けている。アンドリュー・ボルト氏は保守的で挑発的なコメントを書くこと以外には高い評価は受けていない。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-25/williams-says-bullied-by-politicians-sidelined-by-murdoch/5694998

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