「ネガティブ・ギアリングに手を付けない」

住宅と税収問題でアボット首相が言明

 4月16日、トニー・アボット保守連合連邦首相は、オーストラリア社会福祉協議会(ACOSS)などが提案している「ナガティブ・ギアリング」と「キャピタル・ゲイン税(CGT)」改正について、「税制改革の論議を増税で始めることは控えたい」と語り、不公平税制の一つとされているネガティブ・ギアリング改正の考えがないことを明らかにした。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 アボット首相は、「国内の税制論議で気になるのは、いずれも増税を目標としていることだ」と語り、「税制の抜け穴を塞ぎ、変則的な状態を是正し、公平な税制にするというのは賛成だが、私の政府は税金を低く、単純、公正にする考えだ」としている。

 ACOSSは、「ネガティブ・ギアリングやCGTは、金持ちが投資に対する帳簿上の損失を税控除として申請できる制度であり、現実の損失ではない。年間、ネガティブ・ギアリングの変更で10億ドル、CGT変更で50億ドルの税収増が図れる」と主張している。

 アボット首相もホッキー財相も、「税制改革はすべてが対象になる」と語っていたが、16日にはアボット首相は、「増税はない。増税を主張する人は多いが、現実には支出を引き締めなければならない。我が国の税率が低すぎることはない。問題は前労働党政権のおかげで支出が大きすぎるようになったことだ」と後退している。

 ACOSSのカサンドラ・ゴルディ会長は、「今から変更を否定するのならなんのための税制討議資料だろうか。ネガティブ・ギアリングやキャピタル・ゲイン税に関する議論は終わったというのだろうか?」と発言している。
■ソース
Prime Minister Tony Abbott rules out changes to negative gearing

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