「目標値引き上げで膠着状態解決を」

連邦与党議員が閣僚に異例の苦言

 発電源エネルギーの再生可能エネルギー率(RET)をめぐってRET引き上げを要求する労働党や緑の党に対してぎりぎりまで引き下げようとする政府与党保守連合との間で膠着状態になっており、先行き不透明から再生可能エネルギー発電への投資が減り、企業も海外に活路を求めるなどの動きが続き、雇用も悪化している。そのような状況からついに連邦与党自由党議員やエネルギー集中型産業やクリーン・エネルギー産業からは、これ以上エネルギー部門の雇用減少を防ぐため、政府は再生可能エネルギー目標率を引き上げるべきだとの声が出始めている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 VIC州南西部ワノン選挙区選出のダン・ティーハン議員は、「政府はこの政治的膠着状態を早急に解決すべきだ。選挙区住民は、現在の連邦議会は政治が雇用より優先している。これは雇用を政治より優先させるべきだ」と語っている。

 国連の決議により、RETは2020年までに20%を実現することが義務づけられている。現在の電力消費量では41,000GWhということになるが、近年、電力需要が著しく減っており、この数字は2020年には20%を超えることになる。そのため、保守連合はこのRETを32,000GWhまで引き下げる考えで、これに対して労働党は33,500GWhを要求している。これに対して、VIC州南東部ポートランドでは、再生エネルギー関連企業とアルミ精錬企業双方が政府に対してRETを33,000GWhに引き上げるよう要求している。

 同地域の風力発電塔建設会社ケッペル・プリンス・エンジニアリング社は、政府政策の不透明さから風力発電への投資が激減していることで業績が極度に悪化し、昨年には600万ドルの赤字を出し、100人を冷夫婦しなければならなかった。また再生可能エネルギー企業だけでなく、アルミ精錬企業のアルコア・ポートランド社も33,000GWhを支持しており、「妥協案として悪くない。ともかく先行きをはっきりさせて欲しい」と語っている。

 ティーハン議員は、「クリーン・エネルギー・カウンシルは33,000で妥協する用意があるとしている。与野党が交渉の席について、この膠着状態を解消しなければならない」と語っている。(Ratei)
■ソース
Renewable energy target: Liberal MP Dan Tehan pushes for higher RET to end political stalemate, save jobs

http://www.abc.net.au/news/2015-04-30/liberal-mp-pushes-for-higher-ret-target-to-end-political-impasse/6435712

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