NSW州、独立系私学補助金増額

保守連合の党利党略との批判も

 6月19日、NSW州政府のエイドリアン・ピッコリ教育相は、「独立系・カソリック系私学の現在の公的補助金を倍増する」と発表した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 3年前に保守連合州政権が、独立系・カソリック系私学の補助金を引き下げると発表すると与党議員や私学生徒の保護者や教員から猛反対があった。しかし、公立学校支持者からは、「政府はまず公立学校を優先すべき」との支持があった。

 ピッコリ教育相は、「今後4年間に五,000万ドルの予算を計上し、非政府系学校の教室その他の施設の建設に充てる」としており、現在の学校予算から100%増になる。

 さらに、「NSW州全体で就学児童数が増えており、その児童を受け入れるために非政府系学校の役割は大きい。また、州政府は子供にあった教育という保護者の選択の権利を支持する。この決定は、建設資金交付援助制度で年間2,400万ドルを計上し、非政府系学校の入学者増加を支援するもの」と語っている。

 3年前の私学補助金カット時には両種の学校が州政府と全面戦争を宣言、カソリック系学校は保護者、教職員、聖職者を動員して与党議員に働きかけ、「学費値上げもやむを得ない」と警告していた。

 モナッシュ大学教育学部主任講師、ビッド・ジンギア博士は、学校長や州立学校教師も務めたことがあり、「公立よりも私立を優先する政策は明らかにイデオロギーだ。エコノミー・クラスの乗客がビジネス・クラスの乗客の運賃を補助するようなものだ。保護者が子供の学校を選択するのは結構だが、それなら自分で負担すべきだ」と語っている。また、クリス・ボナー前NSW州中等学校長会会長は、「政府の私学補助増額は党利党略だ。今やカソリック学校補助金が同じ規模の公立学校の予算を上回りかけている。それが問題だ」と語っている。
■ソース
Millions more in government funding for NSW independent schools

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