第一次世界大戦の無名兵士の親族判明

遺体のDNAと膨大な生存者のDNAの照合で

 今年11月11日は第一次世界大戦休戦成立の日から100年めにあたるが、100年以上前にフランスで戦死したオーストラリアの無名兵士の親族が突き止められた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 シドニー都市圏西部にNSW州保健局が運営するSpecialist DNA Laboratoryの法医学研究者が第一次世界大戦中に戦死した兵士2人の身元を突き止め、2人の遺体はフランスで完全軍葬に則って埋葬された。

 さらに、第一次世界大戦のフランスと第二次世界大戦のパプア・ニューギニアで戦死した13人の遺体についても新しい効果的な手法を使って調査している。

 2015年、ジェームズ・レナード・ロールス上等兵とヘドリー・ロイ・マクベス兵卒の遺体がフランスのビュレクール南で発見された。

 Unrecovered War Casualtiesの豪陸軍マネージャ、アンドリュー・バーニー氏は、「遺骨の身元がつきとめられたいきさつは信じられないほどだ。まず、盛り土の上にあった遺骨の身元は、未回収の戦死者何千人という中から約10人に絞ることができた。また、遺骨の人類学的比較で身長や年齢を推定することができた。ただし、2人の兵士の生存親族を突き止めることは困難を極めた。兵士の家族を捜して文字通り戸別訪問したり、不動産業者にアプローチしたりして、親族の転居先を探し当て、さらに近い親族のDNAを提供してもらうようにお願いすることが続いた」と述べている。

 法医学者のジョディ・ウォード博士は、「古く、損傷の激しい遺体は、一般的な核DNA試験も不可能であり、新しい方法を編み出さなければならなかった。また、比較には直近の親族のサンプルが必要になるが、それも1世紀を経た今となっては不可能に近い。そこで、研究グループは、女系で伝えられるミトコンドリアDNA検査を選んだ。

 豪陸軍は、海外で戦死し、身元の把握できていない25,000人を超える兵士についても身元を突き止めたいとしている。
■ソース
DNA testing identifies soldier remains after ‘needle-in-a-haystack’ search for descendants

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