シドニー周辺部で下水からコロナウイルス断片検出
10月6日、NSW州では過去11日間連続でコロナウイルス市中感染ゼロを記録している。
ABC放送(電子版)が伝えた。
NSW州内の過去24時間の検査件数は5,385人と比較的少数だが前日の4,789人よりは増えている。また、新陽性者は11人ですべて帰国者または他の州からの帰宅者でホテル隔離中の検査で陽性と判定された。
シドニー都市圏南西部ウェスト・キャムデンと西部ノース・リッチモンドの汚水処理場の汚水からコロナウイルスの断片が検出されたため、シドニー南西部とホークスベリー地区の住民にはコロナウイルス様の症状が出た場合には検査を受けるよう呼びかけが出ている。
ウェスト・キャムデンでは9月に陽性者が1人出ているが、ノース・リッチモンド下水網地区では最近には陽性者が出ていない。
Health Protection NSWのリチャード・ブルーム局長代理は、「汚水サンプルからウイルスの痕跡が見つかったということは付近にアクティブな患者が発生していたということだが、感染者は快復した後も最高4週間くらいはウイルスの断片を下水に排出し続けることがあるため、すでに快復している可能性もある」と語っている。
この7月以来、市中の低濃度のウイルスを検出するため、NSW州保健局はシドニー水道局と協力して汚水サンプルの分析を続けている。ただし、汚水処理工程でウイルスを非活性化しており、汚水からコロナウイルスに感染する可能性は示されていない。
現在、NSW州では感染者50人が入院しており、3人がICUで治療を受けている。
■ソース
NSW records 11th day of zero locally acquired coronavirus cases