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【オーストラリア連邦予算案】経済見通し 23/24年度の成長率は1.5%に減速 「世界経済の減速から逃れられない」

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失業率は50年来の最低水準から4.5%まで悪化へ

表作成:守屋太郎

 オーストラリア連邦政府が9日発表した2023/24年度(23年7月1日〜24年6月30日)予算案の経済見通しによると、国内総生産(GDP)の成長率は22/23年度の3.25%から23/24年度には1.50%まで大幅に落ち込む見通しだ。予算案は世界経済の成長率が22年暦年の3.4%から23年には2.75%に減速すると予測。「オーストラリア経済は、世界経済が直面する問題から逃れられない」と指摘した。

 失業率は約50年ぶりの高水準(3.5%)から23/24年度末には4.25%、24/25年度末には4.5%まで上昇すると予測した。

 消費者物価指数(CPI)の上昇率は22年12月期に7.8%で頭打ちした後、次第に減速するとしており、24/25年度には豪準備銀(RBA)のインフレ目標である2〜3%の範囲内まで下落する見通しだ。

 予算書は「過去1年間のインフレ急上昇の要因となった世界的な物価上昇と供給制約は緩和されつつあるが、原油価格は依然としてコロナ禍前より高い水準を維持しており、家賃も高水準を維持しそうだ」との見通しを示した。

 ジム・チャーマーズ連邦財務相は10日、議会で行った予算案スピーチで次のように述べた。

「世界経済はインフレの継続、高い金利、金融部門の不安を背景に減速している。新型コロナウイルスの感染拡大と世界金融危機を除けば、今後2年間の世界経済の成長率は過去20年間で最低の水準で推移する見通しだ。これはオーストラリアに住む私たちにも影響を与える。オーストラリアの経済成長率は22/23年度の3.25%から22/23年度には1.5%まで落ち込んだ後、23/24年度に4.25%、24/25年度に4.5%と回復していくだろう」(続く)

■ソース
Budget 2023-24 Budget Paper No.1
Budget Speech 2023-24, Jim Chalmers MP Treasurer

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