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NSW州政府、鉄道スト解決に向け妥協−問題の新型車両を改修

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2億6,400万豪ドル拠出へ

労組が安全性を問題視している韓国製の新型車両「Dセット」(Photo: Wikipedia)

 ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州政府は29日、2億6,400万豪ドルを投じ、労組が安全性を問題視している州営鉄道の新型車両を改修すると発表した。最新式の車両監視カメラを取り付けるなど、労組の要求を飲んで安全性を高めることで、労働争議の早期解決を図る。公共放送ABC(電子版)が報じた。

 鉄道・路面電車・バス労組は今週、賃上げや労働条件の改善、安全性向上などを訴え、シドニー周辺で大規模なストライキを強行している。

 労組が特に安全性を問題視しているのは、シドニーと地方都市を結ぶ新型車両。「ニュー・インター・シティ・フリート」(NICF)または「Dセット」と呼ばれる。将来的には合計610両(4両61編成、6両61編成)が導入される計画だ。

 NICFは韓国の大手鉄道メーカー、現代ロテムが製造し、2019年以降に納入が始まっているが、労組は車掌が出発時に乗客を目視できないなど、安全面で重大な欠陥があると主張している。

 労組によると、現状でも乗客が線路に落ちる事故は、年間140件(2021年)発生しているという。

■ソース

NSW government makes offer to end dispute with rail union over fleet left in storage (ABC News)

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