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2022年の豪株価5%超下落 インフレと金融引き締めが重しに

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世界的な株安の流れ受け調整 6月の底から年末にかけて回復も

 シドニーのオーストラリア証券取引所(ASX)では2022年の取引最終日となった30日、代表的な株価指数「S&P/ASX200」が4営業日ぶりに小幅に反発し、前日比で18.60ポイント(0.26%)高い7,038.70で終えた。年間(21年12月31日の終値比)では5.45%安となり、20年(1.45%安)以来2年ぶりに下落した。

 コロナ禍の金融緩和を追い風に13.02%高と活況だった21年から一転。調整の1年となった。サプライチェーンの目詰まりやロシアによるウクライナ侵攻による歴史的なインフレと、これを抑え付けるべく主要国の中銀が実施した急激な利上げが、米国をはじめ主要先進国の株価を押し下げ、株安の流れはシドニー市場に波及した。

 ただ、6月には年初来の下げ幅が15%を超える局面があったが、年末にかけて値を戻した。年初来高値は4月21日の7,592.80、年初来安値は6月20日の6,433.40だった。

 30日の終値は、21年8月13日に記録した終値ベースの史上最高値と比較すると7.7%安い水準にある。

 S&P/ASX200はASXに上場する上位200社の株価の加重平均指数。より幅広い上位500社を対象とする主要指数「オールオーディナリーズ」は30日、7,221.70と前日比で0.34%上昇して取引を終了。年間の下落率は7.17%とより下げ幅が大きかった。

■ソース
S&P/ASX200 (AXJO) historical data, Investing.com

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