「機械がなければタダで乗せること」

混乱続くオパール・カードで奇妙な通達

 売らない駅もたくさんあるがスーパーマーケットやニューズ・エージェンシーでは売っている。異なる交通手段に乗り換えると別料金、従来よりも高くなる運賃など様々な不評を買っているオパール・カードは、いかにも利用者の便宜よりも経営者の便宜を優先しているとしか思えないNSW州公共交通機関を象徴している。そんな中、バスにオパール・カードを取り扱う機械が備えられていない場合、オパール・カードでの乗客には料金を請求しないようにという通達がシドニー市バスの運転手に通達されていたことが報道されている。

 市バス5000台のうちオパール・スマートカード取り扱いの機械を備えているのは7割の3500台。残り1500台の運転手には、「もし乗客がオパール・カードで乗ってきた場合には、運賃を請求しないでよろしい」と通達されている。オパール・カードは週に8回利用するとその週の残りの期間すべて利用が無料になるという特典があるため、知恵の回る利用者は週の早いうちに何の用もなく近距離区間を8回乗りこなし、残り1週間たっぷり無料で使うことを考えついた。NSW州政府のグラディス・ベレジクリアン運輸相も、「決めた規則だから規則を利用して運賃を安く上げようとするのは自由だ」と妙に物わかりのいいことを言っている。

 オパール・カードでバス運賃が免除されるためにはオパール・カードを持っていて、オパール・カード取り扱い機をまだ装備していないバスにたまたま乗り合わせなければならない。また、州交通局からバス運転手に宛てた通達には、オパール・カードで乗る乗客に対して、「そのルートではまだオパール・カード取り扱い機械を設置しておらず、それまでは乗車区間に有効な切符を持っていなければならない」と通告することを記している。従って、オパール・カードを持っていても、オパール・カード取り扱い機械のないバスに乗る場合には正しくはバスに乗る前にニューズ・エージェンシーなどに行って有効な切符を買うことが建前になっていると理解される。ただし、特例としてバス全車に機械が取り付けられるまでの暫定的措置としている。(NP)

http://www.smh.com.au/nsw/opal-cards-bus-drivers-told-not-to-charge-passengers-20141003-10prtj.html

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