中国政府、外国のリサイクル資源輸入禁止

国内リサイクル産業にとっては長期的な朗報

 中国は年間3,000万トンのリサイクルゴミまたはリサイクル資源を輸入してきた。輸出国は世界中に広がっているが、主にアメリカ、EU、日本、オーストラリアなどがリサイクル資源産出国だった。しかし、2017年7月、中国政府は、これ以上、「外国のゴミ」の輸入を認めることはしないと発表した。

 中国政府は、環境や公衆衛生を守るために24種の固形廃棄物の輸入を禁止することになる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 中国政府のこの発表に国内廃棄物産業にも動揺が走ったが、現場ではむしろポジティブに受け止めようとしており、これはむしろ自分達の廃棄物に責任を持ち、より廃棄物の少ない経済に移行する努力をすべきだと唱え始めている。

 国内廃棄物産業団体のWaste Management Association of Australia (WMAA)のゲイル・スローン会長は、「オーストラリアも循環経済の創出に向かって努力する絶好の機会だ。海外で既に始まっており、中国もそちらに向かっている。循環経済では消費財が原料になって経済に環流していく。しかし、そのプロセスは簡単ではない」と語っている。

 中国は2018年初めからリサイクル資源輸入を禁止するが、そうなるとオーストラリアだけでも年間61万9,000トン、5億2,300万ドル分のゴミを国内でリサイクルしなければならなくなる。「短期にこれだけのゴミの行き場所を見つけなければならない。国内リサイクル産業の性格さえ変わっていくことだろう」と語っている。

 リサイクル産業当事者は、「現在、中国の決定で四苦八苦しない者はいない。リサイクル資源が国内に溢れることになるため、リサイクル資源の価格が暴落している。どこから手を付けていいのか分からない状態だ」と語っているが、同時に、将来的にはリサイクル産業は埋め立てよりもはるかに多くの雇用を生み出しており、年間に発生するゴミをリサイクルする大きな産業に発展する可能性があるとも期待している。
■ソース
China’s ban on foreign waste leaves Australian recycling industry eyeing opportunities

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