アフガニスタン戦争での豪特殊部隊の行為を調査

最高裁判事、戦争犯罪容疑も対象に

 NSW州最高裁判事が、アフガニスタン戦争におけるオーストラリア軍特殊部隊の行為について調査を始めた。調査対象として特殊部隊員の戦争犯罪容疑も含まれている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ABC放送は、NSW州最高裁のポール・ブレレトン判事が、オーストラリア国防軍監理監察官(IGADF)に協力し、国防軍精鋭部隊の特殊部隊の行為について隠密の徹底した調査を行っている。容疑の中にはジュネーブ条約違反とされる行為も含まれている。

 2016年4月、陸軍参謀長のアンガス・キャンベル中将が、「裏付けのない第三者の伝聞があり、第三者機関による徹底した調査が必要」と発表、事案をIGADFに送付した。

 調査は多岐にわたると同時にかなり隠密に、しかも陸軍指揮系統から独立して行われている。しかし、ABC放送は、間もなく軍籍を離れるケビン・フロスト特殊部隊員の「アフガニスタンで特主部隊員が捕虜を違法に処刑した。自分はその事件のもみ消しに加わった」との証言を報道した。

 フロスト軍曹は、「自分が関わった事件では、自分が捕まえた敵戦闘員がその後処刑された。処刑した特主部隊員が捕虜の捕縛を切ってから射殺したのか、射殺してから切ったのかが思い出せない。自分は処刑を見たくなかったから目を背けていた。振り返った時には捕虜は死んでいた。額を撃ち抜かれていた」と証言している。

 ただし、ABC放送では、そのフロスト証言を裏付けることはできなかった。しかし、フロスト軍曹は3回のアフガニスタン行きの体験から心理的外傷後ストレス障害(PTSD)に悩み、薬物中毒にもなった。現在では、「自分はあの犯罪隠蔽に関わったことで処罰されるべきだ。実刑もやむを得ない。捕虜の違法な処刑をうやむやにすることはあってはならない」と語っている。

 国防軍、監理監察官、最高裁判事のいずれも現在進行中の調査に関してはコメントできないとしている。
■ソース
Supreme Court judge examining conduct of Australia’s special forces, including alleged war crimes

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る