「善意ではあっても結果的に動物虐待」の判決

孤児ウォンバットを育てた女性に$6,000の罰金

 WA州カルグーリーの女性が母を失ったウォンバットをペットとして飼っていて動物虐待罪で起訴され、有罪判決で$6,000の罰金を言い渡された。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この女性、ノーリーン・マリア・ウォリーさんはペットのウォンバットの餌として朝食シリアルなどを与えており、動物虐待に問われたもので、被告人は自分は正しいことをしていると考えていたが、野生生物専門家は、野生の動物は経験のない人がうちに連れて帰って飼えるものではない、と語っている。判決理由として簡裁判事は、「被告人に虐待の意図はなかったが、適切な飼育ができなかった」と述べている。

 ことの発端は、ウォリーさんの息子がSA州からカルグーリーに車で帰る途中で道ばたにウォンバットの子供が歩いているのを見つけた。それから8か月ほど飼っていたが、野生局職員に見つけられている。

 生物多様性・自然保護・アトラクション省(DBCA)のグレゴリー・ストックトン訴追担当者は、「ウォンバットは栄養失調で体重も平均より少なく、脱毛がひどい上に足の爪が伸びすぎていた」と述べている。

 パース動物園に引き取られたウォンバットは順調に回復し、すっかり健康になったと伝えられている。

 ストックトン氏は、「ウォリー被告人は、DBCAの事情聴取に対して、ウォンバットにはウィート・ビスケットと乾燥ポリッジを与え、家を自由に歩かせていたが、爪は切ったことがないと証言している。また、ウォンバットを没収されるのを怖れ、獣医に診せたこともないと語っている」と陳述した。

 ウォーリーさんのマレー・スタッブズ弁護士は、「動物飼育の専門技能はないが、カンガルーの子供を育てたことがあり、ウォンバットも同じように育てられると考えていた。また、ウォンバットは夜には自由に外出させていたが朝になると勝手に帰ってきていた。ウォンバットにも最適なことをしているのだと信じ切っていた」と述べている。

 アダム・ヒルス=ライト簡裁判事は、「被告人は動物虐待を意図していなかったが、適切な飼育ができなかった。写真を見る限り、明らかにウォンバットは苦痛を抱えていた」として、$6,000の罰金を言い渡し、同時に再犯のおそれはないとして前科消滅を認めた。

 野生動物ケアラーとして登録しているゴールドフィールズ・ネイティブ・アニマル・ケアのアン・ケントさんは、無資格の市民が動物を保護した場合、72時間以内に登録ケアラー、公園野生局、獣医などに届け出なければならないと語っている。
■ソース
Kalgoorlie woman fined for failing to provide care for pet wombat

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