「焼きたてのパン」は虚偽広告の判断

コールズ、連邦裁で有罪判決

 復占スーパーマーケットの一つ、コールズは、「焼きたてのパン」と称して店頭で販売しているパンについて最高裁で「虚偽広告」の判断を下された。

 2013年6月、全豪競争消費者委員会がコールズに対する調査を開始した。コールズは、店頭で販売しているパンやペストリーなどを「焼きたて」と称しており、消費者は商品が当日にコールズで焼いたものと考えるが、事実はアイルランドなど海外の生産地で半焼きした状態で冷凍出荷してきたものだった。

 18日、連邦裁はのジェームズ・オルソップ判事は、「コールズはオーストラリア消費者保護法の3箇条に違反している。コールズは、商品が販売日に焼いたもの、または冷凍ではなく新鮮な原材料を使ってつくったものであるかのように見せかけている。これは第29条1a項違反と考えられる」と判決文で述べている。

 今年初め、コールズ側のフィリップ・クラッチフィールド弁護士は、「ラベルは、パンをその日に焼いたものと主張するものではない。『今日焼いて、今日販売』というのは、消費者に対して、工場設備で製造した保存料入りのパンと、コールズ店内で焼き上げ、保存料の入っていないパンの2つを並べ、消費者に選択の余地を与えることを狙いとしたものだ」と法廷で述べている。

 違反とされた商品は、‘Cuisine Royale’および‘Coles Bakery’のブランドで販売されており、“Baked Today, Sold Today”や“Freshly Baked In-Store”の表示が添えられたか、または広告されている。ACCCの調査では商品は販売の何か月も前にデンマーク、ドイツ、アイルランドなどで製造冷凍されオーストラリアに輸出されている。

 ACCCの調査は、ジェフ・ケネット元VIC州首相が「焼きたて」のCuisine Royaleパンとマフィンがアイルランド製と気づき、そのままACCCのロッド・シムズ委員長に宛てて郵送し、またラジオの聴取者参加番組でも批判を続け、一般市民が問題視し始めたことから始まった。判決に対して、ケネット氏は、「個人的に喜ぶことではない。このような問題はコールズに限らず、商品やサービスの販促活動をするすべての業者の問題だ。商品について正確に説明できないなら罰金を覚悟するべきだ」と語っている。

 この判決により、コールズは違反一箇条につき110万ドルの罰金が科せられる可能性もあると報道されている。(NP)

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