バリ・ナイン死刑囚2人執行間近か

次の執行グループに名前記載

 バリ島から違法薬物をオーストラリアに密輸しようとして、オーストラリア連邦警察の通報で、インドネシア警察に逮捕された、いわゆるバリ・ナイン事件の主犯格の2人、アンドリュー・チャンとミュラン・スクマランの2人が死刑判決を受けていた。2人と弁護士団、オーストラリア政府が死刑からの減刑にあらゆる手立てを尽くしたが、遂にすべての減刑手段を使い果たした。先に6人の死刑囚のグループが銃殺刑に処されたが、次の死刑執行グループにバリ・ナインの2人も含まれていることがインドネシア政府の情報で明らかにされた。

 これはトニー・アボット豪首相がインドネシア政府に宛てて、「2人の減刑請願の道が残っているか」を問い合わせたことに対する回答として、「処刑は決定している」との情報を公式に受け取ったとされている。

 チャン、スクマラン両死刑囚がデンパサール地裁に提出した文書には、ジョコ・ウィドド大統領と最高裁所長宛に赦免を求める書簡も含まれていたが、ムハンマド・プラセチョ法務長官のスポークスパーソンは、「2人の処刑を阻止することはできない」と発表している。死刑執行期日についてはまだ決まっていないが、次の執行グループに入っていることが明らかにされており、執行72時間前に死刑囚に通告されることになっている。2人の弁護人、ジュリアン・マクマーン弁護士は、「請願が出され、まだ回答が出ていない段階でインドネシア法務長官、政治家がそのような発言をするというのは懸念される。インドネシアがこの死刑のプロセスを不要に急ぐのはまずいことだ。世界で過去50年ほどの同様な事案を調べてみた場合、人が処刑されることになって一番危ないのは政治家が司法に介入した事件と異様に処刑を急いだ場合には何かあると考えられる。インドネシアでは死刑問題は非常に生々しい問題だが、急ぐ理由はまったくない。10日前にも6人が刑場に引き出され銃殺された。こんどはさらに何人かが処刑される予定だと通告されている」と述べている。

 駐キャンベラのインドネシア大使がオーストラリア高官と面会し、「オーストラリアは2人の処刑を阻止することはできない」と伝えたことが報道されている。
■ソース
Bali Nine: Andrew Chan and Myuran Sukumaran in next group to face Indonesian firing squad

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