「ニューヨークより悪いシドニー交通事情」

「悪化の一途」と交通当局もあきらめ顔

 シドニーの交通当局が、「シドニーの交通渋滞はニューヨークより悪い」と認めたが、当分交通事情が改善する見込みはないとの報道があった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙の週末姉妹紙サン・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 都心部などで建設が始められるライト・レールの工事の支障を取り除くため、10月4日より市バスが新しい時刻表に切り替えられ、特に都心部のバス・ルートに変更が加えられることになっている。切り替えを円滑に進めるため、4000人の市バス運転手に「運行ガイド」と名付けられたガイド冊子が配布された。その中で州交通局自身が、「バス乗客の中には歩いた方が便利と考える人も出てくるかも知れない」と認めている。

 バス・ルート変更は1000種の路線に及び、ライト・レール建設工事が行われる道路のバス運行を減らしつつ、バス連絡を改善することを目的としている。ただし、建設工事が始まるのはクリスマス後とされている。新線は21億ドルの予算で、サーキュラー・キーからジョージ・ストリートを下り、サリー・ヒルズを抜けてキングスフォード、ランドウィックなどの地区を結ぶことになっている。竣工は2019年の予定。

 ガイド冊子は、「シドニーの交通事情は先進国では最悪のレベルに達しようとしている。シドニーは人がニューヨークの半分なのに交通渋滞はニューヨークより悪い。過去2年で都心部の交通速度が20%悪化した。今後20年間で交通需要は30%増大すると見込まれており、市内は完全に身動き取れない状態になるだろう。これ以上バス運行を増やすことはできない」と述べている。

 ガイド冊子の交通事情比較は、「マーサーの住みやすさ指数」を基礎としており、渋滞がない場合の移動所要時間に対する渋滞による所要時間増大分で表され、シドニーは34%、ニューヨークは26%となっている。

 バス・ルート変更について、バス運転手の所属する鉄道市電バス労組は、「混乱して腹を立てる乗客の罵声に耐えなければならない事態を憂慮する」と語っている。
■ソース
Nightmare on George Street as transport bosses tear up the old bus timetable

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