コデイン含有医薬を全種処方箋薬に

習慣性など考慮、医薬品管理局

 医薬品管理局(TGA)は、2016年6月より、コデインを含んだ医薬品をすべて処方箋薬とする考えを明らかにした。コデインはモルヒネのメチル化物で、鎮咳、鎮痛の効果があり、向精神薬としては比較的副作用、習慣性が弱いため、鎮痛剤や咳止めなどで処方箋の要らない一般用医薬に用いられている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 現在、コデイン含有一般医薬は150種類ほどあり、よく知られている商品にはニューロフェン・プラス、パナディンの他、コドラルのコールド&フルー、アスパルジン・ソリューブルなどがある。

 代表的な一般市販鎮痛剤のイブプロフェンやパラセタモールにコデインを加えた鎮痛剤は加えないものより効果が強いが、過剰服用による死亡事故や内臓障害を引き起こしたケースが現れており、しかも、これまで処方箋なしで買えるため、2010年、TGAは無制限にコデイン含有医薬を無制限に販売した薬局を処罰する方針を出したが、薬局をいくつも回って大量に買い込むケースもあり、TGAは今回の措置の理由として、「コデインの乱用が増えている」を挙げている。

 TGAの今回の措置に対して、豪医師会(AMA)、薬物中毒問題専門家、豪一般開業医学会などは支持を明らかにしており、「生命が救われることになる」と語っている。しかし、医薬販売業界団体の豪薬局組合は、「習慣性中毒を減らすことは考えられず、医者の仕事を増やし、安全に使っている大多数の人の不利になるだけだ。むしろ、AMAが支持していたように、購入時に購入者の身元をオンラインで登録し、薬局をはしごして大量に買うことを防ぐ方が効果的だ」と語っている。また、豪自己管理服薬産業では、「コデイン含有製剤を処方箋薬化することで医者の診察を受けなければならなくなり、メディケアにとって年間1億7,000万ドルのコスト増になる」と試算している。しかし、AMAでは、「TGAの判断を支持する。コストは大きくなっても人命にはかえられない」と発表している。
■ソース
All codeine-containing medications could be prescription-only from next year

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