ブリスベンの病院、難民幼児退院拒否

「退院させればナウルに送り返される」

 連邦高裁が、連邦政府の領外難民収容センターを合憲と判断し、オーストラリア国内にいる37人の幼児・児童を含めた200人以上の難民希望者がナウルのセンターに送り返される気配が強くなった。高裁の判決直後から英国教会、合同教会などが「サンクチュアリー」を宣言し、もし難民希望者が逃げ込んだ場合、これを当局からかくまう意図を明らかにした。

 さらに2月12日にはブリスベンの病院の医師らが治療中のヤケドを負った幼児を「退院させればナウルに送り返される」として、退院を拒否していることが報じられた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この病院は、レディ・チレント病院で、ナウルの収容センターで家族とテント暮らしをしていた1歳の女児が煮えたぎった湯を浴びてヤケドを負う事故で、同病院に移送され、治療を受けていた。病院の医師らは、「適切な家庭環境が見つかるまで退院させない」としている。また、両親は定期的に面会している。

 医師団は声明を発表し、「患者の治療と退院については資格を持った臨床専門家が、患者の容体や条件を考慮して評価の上、患者にとって最善の結果になることを考えて決定する」と述べている。

 幼児の予後は良好で、容体も安定していると報じられている。

 2月12日には、約50人のグループが病院の決定を支持して病院前に集まり、PNGマヌス島とナウルの難民収容センターの閉鎖を要求するプラカードを掲げ、また、「医師団が患者の退院を拒否する勇敢な行動に出たことを支持する」と語っている。

 QLD労働組合評議会のロス・マクレナン氏も、「連邦政府が、病気の子供を病院から連れ出し、ナウルに送り返すことができると考えているというのはまったく恥ずかしいことだ。医師、看護師、病院職員が子供の最善の利益を考えて行動したことを称賛してやまない」と語っている。
■ソース
Brisbane’s Lady Cilento Hospital refuses to release badly burnt Nauru baby

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