メルボルンの雷を伴う嵐で喘息発作多発

2人死亡で救急局、保健局などが調査開始

 11月21日、VIC州のメルボルンを含む周辺地域に雷を伴う暴風雨が荒れたが、喘息患者の発作が多発し、2人が死亡する事態になった。この現象はそれほど知られていないが専門家の間では”thunderstorm asthma”(雷雨喘息)と呼ばれ、花粉の季節と嵐が重なったことにより事態が悪化したもの。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同日、VIC州は3月以来で最高気温を記録した後、雷を伴う激しい嵐に見舞われた。この嵐で民家などに損害が出たり、樹木が倒れるなどの被害があった。

 同時に、各病院で同じ喘息発作の患者が運び込まれ、医療関係者も、「一度にこんなに大勢の患者が発作を起こすのを見たことがない」と語っている。

 VIC州救急局のミック・スティブンソン・ゼネラル・マネージャは、「メルボルン西部住宅地で呼吸困難になった2人が死亡した。他にも死亡患者が出るかも知れない。2人の死亡が喘息発作の急増と関係があるのかどうか分からないが、私達は個々の患者のデータを見直さなければならない」として、死亡患者2人の状況について調査をすると発表している。

 同日午後6時から11時までにトリプル0の救援要請が2000件入っており、通常の7倍にのぼっている。また、フィツロイのセント・ビンセンツ病院では救急患者が病棟にあふれ、ベントリン・スプレーが払底してしまった。

 Asthma Victoriaのロビン・オールドCEOは、ライ・グラスにアレルギーのある人は特に雷雨喘息に弱い。また、特にこの季節にはアレルギーのある人は予防薬を欠かさず、また医師と相談することを勧めると発表している。

 ロイヤル小児病院では400人を超える子供が治療を受け、22日朝にはまだ60人以上の小児患者が待合室にいたと伝えられている。病院側では、トリアージで緊急患者を優先して診察しているため、急ぐ必要のない患者が後回しになっている。
■ソース
‘Thunderstorm asthma’: Two die after Melbourne storm causes spike in respiratory problems

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