ゴミ捨て場のピアノで少年が坂本龍一の曲を演奏

クラブハウス、誤ってスタインウェイ・ベビー・グランド捨てる

 WA州北部ブルームのゴミ捨て場で地元の音楽家が、捨てられていたピアノを弾く少年のメロディを耳にした。興味を感じて覗いたところ、そのピアノが世界でも最高クラスといわれるスタインウェイ&サンズであり、ベビー・グランドだった。しかも、元の持ち主が、マーガレット・サッチャー元首相の顧問を務めたこともあるロード・アリステア・マカルピンだった。スタインウェイは新品で8万ドル、中古でも2万ドルするといわれる。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 3月12日、地元のウィル・トーマスさんが庭ゴミを捨てに行ったところ、16歳のツイ・ワリハナ君がピアノを弾いていた。トーマスさんは、「ゴミの山の中で、ゴミとしか思えないようなピアノを名手が弾いている。まるでトム・ウエイツのビデオ・クリップを見ているようなシュールな光景だった」と語っている。

 トーマスさんが、ワリハナ君に、「ピアノを持って帰りたいか?」と聞いたところ、「運ぶ方法も置くところもないから」と答えた。そこで、トーマスさんは友人で、自分でもスタインウェイを持つビジネスマンのピアニスト、ドン・ベーコン氏に連絡し、トレーラを回してもらった。待っている間、ワリハナ君は、デビッド・ボウイと坂本龍一の出演する映画の主題曲、「メリー・クリスマス・ミスター・ローレンス」を弾いたと伝えられている。

 ゴミ捨て場からスタインウェイを拾ったという話が広がると、持ち主が現れた。マカルピン氏のケーブル・ビーチ・クラブのサム・メール・ルームにあったピアノで、マカルピン氏がクラブを建てた時にクラブに寄付した物だった。しかし、長らくクラブの倉庫に脚も蓋も外して、横にして置かれていた物だと言うことが明らかになった。

 ピアノは現在はベーコン氏の倉庫に保管されており、間もなくクラブに返されることになっている。

 ワリハナくんの母親、シャリー・ウメンバ=ダフィーさんは、何年も61鍵しか音のでないカシオのキーボードで練習してきた息子が、ゴミ捨て場で見つけて、信じられなかったらしい。何とか持って帰る方法はないかとも考えたらしいけど、家には置き場もないし。だから、トーマスさんが見つけてくれて助かったと思っている」と語っている。

 クラブのロン・セドン・ゼネラル・マネージャは、「クラブの前の持ち主がマカルピン氏で、7,8年前に寄付を受けた。大掃除をした従業員が音楽を知らない人だったのだろう。不要品だと思って捨ててしまった。二度とこんなことにならないようにする」と語っている。
■ソース
Valuable Steinway baby grand piano found in ‘tropical hell of Broome tip’

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