シドニーの自然療法家、逮捕される

「病気の子供に薬飲ませるな」と指示

 病気の乳児を持つ母親から相談を持ちかけられた自然療法家が、「薬を飲ませるな」と指示し、母親がその指示を守ったため、乳児が瀕死状態で病院に運ばれた。乳児は病院の治療で一命を取り留め、退院したが、警察はこの自然療法家を逮捕送検した。また、母親も同様の措置を受ける見込み。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 逮捕されたのはマリリン・ボドナー(59)で、看護師資格を持っており、助産婦、自然療法も手がけており、生後8か月の乳児を持つ母親から子供の湿疹の代替療法の相談を持ちかけられ、投薬も皮膚の治療もやめるよう指示した。その結果、5月にその乳児が栄養不良と発育不良でウエストミード病院に運び込まれた。警察では、「乳児は1kg以上も痩せ、瀕死状態だった」と発表している。また、乳児は8日に退院している。

 州警察児童虐待問題班が、9日午前7時30分、レッピングトン在住の自然療法家を逮捕、傷害、児童保護義務怠慢容疑で起訴した。ボドナー容疑者は、7月末にフェアフィールド地裁に出廷を命じられ、条件付き保釈を認められた。また、乳児の母親も同様の措置を受ける見込み。

 豪医師会(AMA)のGP協議会会長、ブライアン・モートン医師は、「処方薬の投薬を続けることが大切であり、自分で決めないで医師と相談すべきだ。湿疹などの皮膚科疾患治療には代替療法はほとんど効かない。効果が実証された安全な治療法だけを頼りにするのが最善だ。代替療法はほとんどが試験を受けておらず、医薬品管理局の審査も通していないため、その効果も不明、人体の反応も不明、安全性も不明だ」と語っている。

 NSW州保健局も声明を発表し、「自然療法家は医療従事者として登録されておらず、公衆衛生法と規則に基づく行動規範の対象になっている。従って、自然療法家は、患者に登録医療従事者による治療を受けさせないなどの行為を禁じられている。また、州保健局は、公共の衛生や安全に危険を及ぼすと認められる場合には自然療法家の療法行為を禁じることもできる。
■ソース
Sydney naturopath who allegedly advised mother to stop baby’s medication is arrested

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