BHP50%所有鉱山のダム決壊

洪水が下流の町襲い、17人死亡

 ブラジルで、豪系鉱山企業、BHPビリトン社が一部を所有する鉄鉱山の沈殿池ダムが決壊、有害金属化合物を含んだ泥土混じりの洪水が下流の町を襲い、少なくとも住民17人が死亡した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 事故はミナス・ジェライス州のマリアナ市近くの鉱山で起きており、市の消防署長は、「50人以上が負傷している。行方不明は40人を超えており、今後死者がさらに増える可能性もある」と発表している。

 メルボルンで開かれた同社の記者会見で、アンドリュー・マッケンジーCEOは、「まだ被害の調査評価は済んでいない。事故は夜の暗闇の中で起きた。朝になれば事故の全容が明らかになる。サマルコ社と地元当局には全面的な協力を行っており、事故から直ちに救出活動を始めた。また、清掃作業や事故原因調査などにも全面的に協力する」と発表した。

 サマルコ社は、ブラジルのVale社とBHPビリトン社の50-50の合弁企業で、この事故について、「ジェルマノ鉱山ダム崩壊の原因と被害状況の究明に努力しているが、まだはっきりしたことは分かっていない」と発表している。

 マリアナの市民防衛局は、「ベント・ロドリゲス村の住民約600人を高台に避難させた」と発表しており、この人口の大部分が同鉱山に勤めていた。消防署長は、「状況は非常に悪い。土砂流に呑み込まれた町は、真っ暗闇の上に泥土が深い。こんな状況では誰も助からない。民家は何百メートルも流されている」と話している。マリアナ市長は、「救出作業は暗闇で続けられているが、救助隊が現場に到達するのも困難な状況で、現場まで500mほどのところにたどり着くのが精一杯。何がどうなっているのかも分からない」と語っている。また、ブラジル陸軍も現場付近に待機しており、捜索救助のめどが立ち次第出動することになっている。

 サマルコ社は年産3,000万トンの鉄鉱山で、同国の鉄鉱石生産量の10%弱をまかなっている。また、採掘した鉄鉱石は泥状にされてジェルマノ鉱山からエスピリト・サントまでパイプラインで運ばれ、そこでペレット状に加工されている。
■ソース
BHP-owned mine dam bursts in Brazil, killing 17 people and devastating nearby town

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