NSW西部の旱魃農業地帯に干天の慈雨

気象庁、エル・ニーニョ気象の終末を予想

 大陸東部諸州内陸部の農業地帯はエル・ニーニョ気象に伴う旱魃状態に苦しんでいたが、先日から海岸地域だけでなく、内陸部にも大雨が降っており、農家にとっては文字通りの干天の慈雨になっている。また、気象庁(BoM)は、今後、何か月かは例年平均を上回る降水量が期待できると予報している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 雲の帯がWA州北東部からQLD州を覆い、さらに南東部諸州にまで広がっている。この雲のために各地でかなりの雨量が降っており、これまでのエル・ニーニョ型の気象条件の終わりを感じさせている。

 昨年末から今年初めにかけての夏は特に乾燥した夏で、エル・ニーニョの気象が続いていた。しかし、BoMは、エル・ニーニョ気象が終わり、逆にラ・ニーニャ気象に移行して平均以上の降水量をもたらしてくれると予報している。

 NSW州中西部の農家で農学者のジェームズ・イングレイさんは、「農地を見回した。今季は土壌もちょうどいい湿り気になり、順調に作付けが進められそうだ」と語っている。多くの農家がイングレイさんのようにこの何週間かの間に種をまき、運を天に任せて雨が来るのを待っていた。イングレイさんは、「乾燥した地面に種をまくのには危険が伴う。時間が経って、突然少し雨が降ると種がだめになって、その後で本格的に雨が降っても芽が出ないようになる。だから、種をまいた後でちゃんと作物が芽を出し、成長するだけの降水量があるということが不可欠だ」と語っている。一方で、乾いた大地に大雨が降ると、表層が流されてしまい、土壌がだめになる。

 しかし、イングレイさんは、「この週末の雨はパーフェクトだった。先週日曜日にごく短い嵐があったことを除けば、申し分ないお湿りだ。今後、冬の間に少し雨が降ってくれればありがたい。特に9月10月が大事な時だから、それまでにラ・ニーニャが始まってくれれば申し分ない」と語っている。

 BoMでは、5月から7月にかけて、エル・ニーニョ型気象が遠ざかり、ラ・ニーニャ型気象が深まるにつれて例年を上回る雨量があるはずと予報している。
■ソース
Rain falls at critical time for farmers as BoM predicts end of El Nino

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