2保守連合議員が同性婚法案提出に

与党保守連合内部で駆け引き続く

 同性婚合法化問題は緑の党を除くどの政党でも賛否が大きく割れている。労働党はビル・ショーテン党首がすでに合法化法案を出しているが、保守連合政治家は自由経済支持では一致していても社会観ではかなり幅広いため、党議拘束を外して各議員の自由投票にするべきだとの声も挙がっている一方で超保守派議員がトニー・アボットに圧力をかけるなどの動きが報道されている。しかも、アメリカでは連邦最高裁が「同性婚否定の法律」に違憲判決を下し、ヨーロッパとイギリス系諸国では同性婚合法化が進んでいる。7月1日には与野党議員が共同で議員法案を提出する計画であることが報道されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 アボット首相は、「議員法案は議会で審議されることもまれだ」と語っており、保守派の重鎮エリック・アベツ議員は、「いちいち婚姻の定義を書き換えていれば、最終的には(同時に複数の相手と関係を持つ)ポリアモリーに行き着くだろう」と反対している。以前にも保守派のコリ・ベルナルディ議員が、「同性婚は獣姦に行き着く」と発言し、保守連合内で降格されたことがある。

 QLD州選出のウォレン・エンチ、テレサ・ガンバーロ両自由国民党(LNP)議員が法案提出を考えており、労働党のテリ・バトラー、ローリー・ファーガソン、緑の党のアダム・バント、無所属のキャシー・マクガワン、アンドリュー・ウィルキー各議員も超党派共同提案に加わるとされている。ただし、エンチ議員は、「この法案は議会で慎重に、熟慮を重ねて審議されるべきで、メディアで審議するつもりはない」と発表しており、ガンバーロ議員も声明で、「一部の者はこの問題を政略の道具にしている。私はそのような駆け引きに応じるつもりはない。婚姻は基本的に愛情の表現であり、社会を分裂させるものであってはならないはずだ」と述べている。

 アボット首相事務室は、「首相はあくまでも婚姻は男女の間の結びつきとする現行政策を支持している」と発表している。

 ファーガソン議員とショーテン党首は、「この法案がアボット首相に圧力をかけ、自由投票を認めさせることを期待している。アボット氏は自由党の理念をもっとリベラルな方向に転換すべき時期ではないか」と語っている。
■ソース
Same-sex marriage: Coalition MPs Warren Entsch, Teresa Gambaro to co-sponsor private member’s bill

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