政府、マーチン任命し、今度は「やめろ」

Q&A偏向問題で政府ボイコット批判に

 ABCテレビ放送の討論番組「Q&A」で、ザキー・マラー元テロ容疑者が客席から質問し、スティーブ・チオボ与党議員と口論になったことで、政府はABC放送がマラーに発言を許したことを問題視した。ただし、「Q&A」以前にもABC批判を続けるマードック系メディアが何度もマラーの発言を取り上げている。ABC放送は会長が、「マラーを出席させたのは間違い」と認める発言をしたが、トニー・アボット連邦政府はこの問題を繰り返し取り上げ、テレビ・パーソナリティのレイ・マーチン氏に「過去のQ&Aの偏向」の調査を命じた。この調査には3か月かかる見込みで、アボット首相は保守連合内閣閣僚に対して、「マーチン調査報告書が出るまでQ&Aへの出席を禁じる」通達を送った。

 7月7日朝、チャネル7の早朝番組に出演したマーチン氏は、「政府のQ&Aボイコットは愚か。Q&Aのトニー・ジョーンズ司会は中立公正」と発言し、今度はアボット政府がマーチン氏に辞任を要求する事態になっている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 マーチン氏は、「ザキー・マラー出演以後の騒ぎはおかしい」として、「鎮静剤を飲んでゆっくり休むのが妥当だ。これは明らかに政治的駆け引きだ。もう次の選挙を視程に入れていることは確かだ。トニー・ジョーンズは労働党政府に対しても、今の保守連合政府に対すると同じように厳しかった」と発言した。

 また、政府閣僚がQ&Aをボイコットしていることについても、「信じられない。非常に馬鹿げたことだ」と発言した。この発言が、保守連合のジェームズ・マグラー、イアン・マクドナルドらABC批判議員の批判を受けている。マグラー上院議員は、「彼は調査委員を辞任すべきだ。あの発言は、中立公正な調査者ではなく、Q&A擁護者だ」と批判している。一方、ABCのスポークスマンは、「マーチンは、社会からも中立公正と見られているから政府も彼を選んだのだろう。だからと言って彼が自分の考えを表明できないということではないだろう。彼は、Q&Aの過去のプログラムを調べて最終的な判定をすると語っている。マーチン発言は、Q&Aの内容そのものではなく、政府がQ&Aをボイコットしたことについて語ったものであり、誰でも自分の意見を表明する権利がある」と発表している。
■ソース
Ray Martin urged to step down from Q&A review after calling boycott silly

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る