保守連合、緑の協力で議席増も

選挙を控えたタンブルに意外な援軍

 連邦保守連合政権は、下院こそ過半数を抑えているが、上院は労働党、緑の党に諸派無所属の一部が加わって政府与党の法案をいくつも葬ってきた。しかし、ここに来て、緑の党が意外な援軍になろうとしている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 2013年選挙の際にも単一政策を掲げる泡沫政党などが互いにプレファレンス票を与え合ったため、一次得票が極端に少ないまま議席を獲得するなどの事態が起き、選挙制度そのものに対する批判につながった。緑の党も、この事態を「現選挙制度の欠陥」として、その改革を呼びかけていた。

 選挙制度専門家によれば、現在の比率で、緑の党がマルコム・タンブル保守連合政権と合意して選挙法を改定し、それに従って両院解散総選挙があれば、保守連合は上下両院で絶対多数を占めることになると推定されている。

 まず、緑の党自身が現在の上院の10議席を2議席失うことになる。また、保守連合は7議席増やして40議席も夢ではない。労働党は25議席のまま。さらに、ニック・ゼノフォンSA州選出無所属議員が新党を結成すればさらに2議席を獲得し、3議席となる。野党全党を合わせても36議席となり、政府与党の法案はすべて上下院を通過する見込みになる。

 ゼノフォン無所属議員も、プレファレンス制度のうち、2013年の選挙で番狂わせの原因になったgroup voting ticketの廃止を唱えている。

 ジョン・ハワード元保守連合政権は上下院絶対多数を利用してWorkchoices法制を通過させたが、これが国民の不興を買い、2007年の選挙で敗北、ハワード氏自身が落選するという珍しい結果になった。

 緑の党のリー・リアナン上院議員は、「わが党は選挙での党利よりも原則を重んじる」と語っている。
■ソース
Coalition could clean up in Senate if vote reform deal is finalised

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