豪政府、イスラエルのガザ攻撃非難

教育相と外相の間で温度差

 連邦政府のジョージ・ブランディス法相は、イスラエルのパレスチナ領東エルサレム占領を「占領(occupied)という呼び方は偏向だ。公式文書からこの言葉を取り除く」ことを明らかにしていた。さらに、クリストファー・パイン教育相が、「オーストラリアは全面的にイスラエルを支持する」と公言していた。

 しかし、8月5日にイスラエル国防軍とガザの武装派ハマスの間で短時間の停戦が成立するまで、イスラエルはハマスからのロケット攻撃に対する報復としてパレスチナ領ガザ回廊を空爆と地上掃討で攻撃を続け、イスラエル側は、兵士64人、市民3人の犠牲者を発表、一方、パレスチナ人側には子供、女性、老人ら非戦闘員が大部分を占める1800人を超える犠牲者を出しており、戦争ではなく一方的な殺戮と国連からの非難を浴びている。

 しかも、イスラエル国防軍(IDF)は、ガザ回廊内で一般市民が避難している国連施設100箇所も爆撃しており、国連とイスラエル政府が激しい非難応酬をする事態になっている。また、国連内で常にイスラエルを擁護してきた米政府までがいらだちも露わにイスラエルを批判し始めている。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ右翼政権は90%近い国民の「戦争継続」の声を追い風にして強腰で来た。しかし、昔と異なり、ガザ回廊で子供らの凄惨な遺体の画像がインターネットで世界を駆け巡る現在、イスラエルに対する世界的な風当たりは厳しい。

 8月4日にも再び国連運営の学校にミサイルが落下、児童ら10人ほどが死亡した。イスラエル側は「学校近くをハマス・メンバーが通過していた」と弁解しているが、国連では「それでも児童が避難している学校横で攻撃することは言い訳できない非道な行為だ」とイスラエルを非難している。

 8月5日には、ジュリー・ビショップ外相が、「72時間のガザ休戦は歓迎すべきことだが、ガザの事態は憂慮に堪えない。ガザでは女性や子供ら、無辜な人達が大勢犠牲になっている。イスラエルには正当防衛権があるが、非戦闘員の犠牲はできるかぎり抑えなければならない」と語っている。一方、ロケット攻撃やトンネルによる後方浸透なども許すべきではない。双方とも国際的な人道法制を尊重すべきだ」と語った。オーストラリア連邦政府が具体的にイスラエル批判をするのは初めて。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-05/israel-palestinian-groups-agree-to-new-72-hour-gaza-ceasefire/5648120

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