東チモールとオーストラリアしばし休戦

国際司法裁判所審理延期で和解へ

 9月7日、東チモールのホセ・ラモス=ホルタ氏はシドニーで名誉オーストラリア勲章を受け、「両国の関係はこの上なく良好」と語った。

 また、東チモールがチモール海の海底ガス油田資源をめぐり、オーストラリアを相手取って国際司法裁判所(ICJ)に提訴していたが、両国はICJの審理を延期し、両国の間で和解を目指して話し合うことを決めた。

 ラモス=ホルタ氏は両国のこの決定を称賛し、「スパイ問題の深刻さを過小評価するつもりはないが、毎日世界のどこでも互いにスパイし合っている。東チモールもオーストラリアやその他の国をスパイする手段があればスパイしていただろうが、我が国にはその手段がない」と語った。昨年、ラモス=ホルタ氏は、オーストラリアが2004年に東チモール内閣を盗聴していたことが暴露されるとオーストラリア政府を厳しく非難している。

 東チモールは、オーストラリアとチモール海海底ガス油田の線引き交渉を行い、2006年にガス協定を結んだ。しかし、交渉時期にオーストラリアが交渉を有利に進めるため東チモール政府閣議を盗聴していたとしてガス協定破棄をハーグのICJに提訴していた。

 ただし、ラモス=ホルタ氏も和解交渉を称賛こそすれ、現在の協定がオーストラリアに有利になっており、豊かなオーストラリアが貧しい東チモールの資源を奪っていると考えていることには変わりはなく、交渉の結果、東チモールに有利な方向に展開することを期待していることに変わりはない。また、オーストラリアが海外援助予算を大きく切り詰めていることに対しても、「海外援助はソフト外交の一環。それを縮小するというのは外交的に自分の足を射つようなもの。地域への影響力も、つながりもすべて失うことになる」と警告している。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-09-07/ramos-horta-plays-down-bilateral-tensions/5725936

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