$20GP診察料政府案、上院猛反発

労働、緑、諸派無所属、廃案予告

 2014年の5月予算案でトニー・アボット保守連合連邦政権は、$7のGP診察料を打ち上げたが、上院の緑の党に加えニック・ゼノフォン無所属、パーマー連合党(PUP)その他の弱小政党などが否決の態度を明らかにすると、$5に減額した。アボット保守連合政権は、「メディケア赤字減らし」をGP診察料の根拠にする一方で、「GP診察料収入を大規模医学研究基金に充てる」と発表するなど曖昧さを残しており、政府不信を買っていることが報道されてきた。さらに、メディケア制度を改定し、10分未満の診察にはメディケア還付金を$20減額する案を出しており、$7、$5、$20と変遷したことになる。

 患者負担増には全面的に反対の意を明らかにしている緑の党に加え、1月14日には無所属のゼノフォン、元PUPのジャッキ・ランビー、モータリング・エンスージアスト党のリッキー・ミュアら上院議員もメディケア改定法案を廃案に追い込む意思を明らかにした。労働党はまだ態度を発表していないが、緑の党や諸派無所属に加われば2月の議会再開後、同法案廃案までに1議席を必要とするのみとなる。

 メディケア制度改定は政府が決定でき、1月19日から発効するが、2月再開後に議会の承認を得なければならない。与党保守連合は下院で多数派の議席を抑えているが、上院は諸派無所属が与野党均衡の上に立って決定権を握っている。

 14日、ランビー議員は、「アボット決定でGPの診察を受ける人が減り、深刻な疾患の早期発見が難しくなる。TAS州の自由党議員はこの問題で態度をはっきりさせてもらいたい。また、QLD州の州議会選挙でも有権者は連邦保守連合政権に対してはっきりとノーの意思表示をしてもらいたい」と呼びかけている。ミュア議員は、「VIC州ギップスランドの医師達と話し合った結果、政府案を賛成しかねる」と発言している。また、SA州選出のゼノフォン議員は、「アボット政権は、なぜGPと協力して公共衛生制度で財政節減の努力をせず、真正面から敵対しようとするのか理解できない」と発言している。

 労働党はまだ態度を明らかにしていないが、ビル・ショーテン党首が制度改定に反対しており、$20引き下げでバルクビリングを維持する医師は減るだろうと語っている。また、カサリン・キング保健影の大臣は、「労働党は常にメディケア擁護だ」と語っている。
■ソース
New $20 GP fee under fire: Senators could wind back government changes

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