難民、「豪当局が金を払って妨害」

難民、「豪当局が金を払って妨害」
オーストラリアの国境警備当局が公海上で難民船のインドネシア人船長と船員に一人あたり$5,000の金を払って、船をインドネシアに戻させたという主張が難民希望者の証言で明らかになり、トニー・アボット保守連合連邦政府は、「作戦上の問題は明らかにできない」としている。しかし、インドネシア警察当局が、船長と船員から没収したとする100米ドル紙幣の束を公開して、オーストラリア政府に説明を要求している。また、労働党政権も同じように難民船乗組員に金を払って引きかえさせていたとの証言が出されている。そういうことを背景にスリランカのタミル系住民の難民希望者が、「自分たちはニュージーランドに行きたかったのに、オーストラリ当局者が公海上で難民船を阻止し、オーストラリア当局の提供する船と金でインドネシアに引き返させたが船が途中で難破した」とフェアファクス系メディアに証言している。
シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。
乗っていた船客のミャンマー出身者、タミル人やバングラデシュ人の難民希望者は、「オーストラリア海軍のHMASウロンゴンと税関船によって、難民船から2隻のボートに移され、インドネシアに追い返された。5月31日に乗っていたボートがランドゥ島の岩礁に衝突した。島の住民が寄ってきたが、話に聞いていた人食い人種かも知れないと恐怖だった。しかし、島の住民は人食い人種どころか、助けてくれた上に非常に親切にしてくれ、食事を用意してくれたり、衣料もくれた」と語っている。
ランドゥ島の人々は漁業と海藻取りを生業とする自給自足の社会を営んでおり、6年前にオーストラリアのモンタラ海底油田の原油流出事故で魚も海藻も大打撃を受けたままになっており、極端に困窮しているが、難破した難民船の人々にできる限りの親切を尽くしたと証言されている。
また、「自分たちはインドネシアから公海を通ってニュージーランドに行きたかったのに。ニュージーランドは今年まだ750人の難民枠があって、受け入れてくれると聞いていた。オーストラリアはどうして公海上で自分たちの船がニュージーランドに行くのを妨害したのか」と語っており、「アンガスと呼ばれるオーストラリア人役人が難民船の船長に分厚い封筒を渡していた。船員がその封筒から札束を自分のポケットに入れるのも見た。オーストラリアが金を払って、自分たちをインドネシアに連れ戻させた。アンガスは流ちょうなインドネシア語を話し、ジーンズと黒のTシャツを着て、サングラスを頭に載せていた。もう自分に金は残っていないからどこにも行けない。オーストラリアは追い返した自分たちには関わろうとしない」と語っている。
■ソース
Asylum seekers ask why Australia did not let them go to New Zealand

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