マンリー・ペンギン・コロニー保護運動

NSW州本土最後のコロニーに危機

 シドニーの観光名所にもなっていたマンリーのコガタペンギン・コロニーが何度もキツネやイヌに襲われて個体数を減らしており、今やNSW州大陸本土で最後のコロニーが危機状態にある。そのため、国立公園野生生物財団がインターネットの「クラウド・ソーシング」で、コロニー保護の資金を募集することを決めた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 これまで何度も天敵のキツネ、イヌに襲われ、時には人間にも襲われたことのあるコロニーは、2015年6月にもキツネに襲われ、11日間で27羽が殺された。過去から何度も巡回やワナで天敵の捕獲が試みられたが、天敵は巧みに警戒をかいくぐってペンギンを襲っている。

 このコガタペンギンは、ニュージーランドとオーストラリア南東部にのみ棲息しており、NSW州の他の地域では天敵動物の他、海岸地域の都市化開発で完全に絶滅した。

 ABCラジオ放送に出演した同財団のスザンナ・ブラッドショーCEOは、「コロニーはいまやつがい70組が残るだけ。数が減ってきた最大の原因は天敵をオーストラリアに持ち込んだこと」と語っている。コロニー最大の危機は1990年代で時にはつがい30組を残すばかりとなったこともある。ブラッドショーCEOは、「過去20年間、コロニーの個体数を増やすため、あらゆる努力が続けられてきた。献身的な公園局係官、レンジャー、ボランティアらが保護活動を続けてきた。それでもペンギンは天敵にきわめて弱い。ペンギンをまもるためには、警備するボランティアに特殊設備や巣箱を用意したい」と語っている。

 「クラウド・ファンディング」は始められたばかりだが、すでに$1、300以上が集まっている。ブラッドショーCEOは、「$15,000から$20,000の資金を目標としている。目標額を達成できればモーション・センサー付きカメラなどの機材を購入することができる」と語っている。また、巣箱も10個の購入を果たしたいとしている。

 マンリーのコガタペンギン・コロニーは1997年に絶滅危惧種と断言された。
■ソース
Save the penguin: Help save last NSW colony of little penguins in Manly

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