マレー・ダーリング水系の水鳥、急激な減少

NSW大学の研究者の調査、過去30年に70%減

 NSW大学の研究チームの調査の結果、QLD州からSA州までに広がるマレー・ダーリング水系に棲息する水鳥が過去30年間に70%減少していることが突き止められた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この研究報告は、最新のGlobal Change Biology誌に掲載されたもの。

 UNSW Centre for Ecosystem Scienceのリチャード・キングスフォード部長がこの研究を率い、毎年オーストラリア各地2,000箇所の湿地帯を調査している。

 キングスフォード部長は、「あらゆる水鳥の棲息を調べた。鳥の数は70%以上も減少していたが、もう一つ大きい問題があることを突き止めた。ダムのある水系とダムのない水系を比較調査したがもっとも減少が激しいのはマレー・ダーリング水系だった。この水系には240箇所のダムがあり、3万ギガリットルの水を蓄えている。同じような規模のレーク・エアーはダムがたった一つしかない。1983年から2014年までレーク・エアー盆地の水鳥の数はほとんど変化がなかった」と述べている。

 さらに、「鳥は死に絶えたか、それとも昔ほど活発に繁殖しなくなっている。この調査では水鳥を、魚を捕らえる水鳥、無脊椎動物や植物を食べる鳥などにわけて調べたが、いずれも数が減少しており、この水系の生態系全体が衰弱していることを思わせる」と述べている。これらの調査から、水の流れと水鳥の数に強い関連性が見つけられた。

 これらの研究の結果、まだまだ状況が好転すれば水鳥の数も回復する可能性があるとされている。
■ソース
Murray-Darling Basin’s water birds in dramatic decline, study shows

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