市民の80%がオペラ・ハウスの競馬広告映写反対

ジョーンズ、NSW州競馬会と州首相の決定に反発

 NSW州競馬会と保守系ラジオ・ジョッキーのアラン・ジョーンズ氏が「エベレスト」競馬の光の広告をオペラ・ハウス屋根に映写することを要求し、グラディス・ベレジクリアン州首相がルイーズ・ヘロンCEOに映写を命じたことに対して、週末に一市民が署名ウエブサイトを通じて競馬広告映写反対の署名を訴えると火曜日までに28万人の署名が集まり、10月9日朝に州議会に届けられたが、グラディス・ベレジクリアン州首相は受け取りを拒否したと伝えられている。

 また、シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)は、緊急世論調査で回答者の80%以上が、オペラ・ハウスの内規に反してタイル屋根に商業広告を映写することを命じたベレジクリアン州首相の行動に反対していることを伝えた。

 また、同じ世論調査で、この問題に関して緑の党やビル・ショーテン連邦労働党党首を除いて保守連合、労働党政治家が広告映写を支持する発言をしていることについても、回答者の大多数が、「政治家の価値観と一般社会の価値観の隔たり」を懸念していた。

 10月9日午後7時からヨットの帆をかたどった白タイルの屋根に競馬広告が映写されると、周辺に集まっていた市民が懐中電灯や中には用意してきたスポットライトで屋根を照らし、広告をぼやけさせる抗議行動に出た。

 NSW州競馬会は、この映写と同時に出走枠の抽選をする計画だったが抗議行動を避けるため、映写以前に済ませることがすでに報道されていた。

 9日にはNSW州ヘリテージ委員会が州首相に宛て、「州首相の決定を遺憾とする」書状を送ったことを明らかにしている。

 この世論調査は、マーケット・リサーチ企業のMicromex社が903人を対象に行ったもので、18%の回答者は州首相の行為を支持しているが、80%以上が反対している。Micromex社のストゥ・リーブ代表取締役は、「スタジアム建て替え問題の時よりも政府にとって不利な数字になっている。州政府が賭博を宣伝することと、社会に及ぼす賭博の害に対する懸念は確かに見られる。また、州政府は州社会全体の意向よりもごく一部の利害関係者の意向で動いていることに対する懸念がある」と分析している。

 Micromex社の世論調査はオンライン・パネルで行われたが、同社は誰からも金を受け取っておらず、同社が、社会問題に対する市民の気持ちを理解するために独自に行ったと伝えられている。
■ソース
Eight out of 10 in NSW opposed to Berejiklian’s Opera House sails deal: survey

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