【新年ビジネス特集2018】Azuki Bakery

これまで感謝してもしきれないくらい助けてもらった
周りの方のためにも、このビジネスを成功させたい

Azuki Bakery アズキ・ベーカリー

シドニーの食と芸術の街・ニュータウンで日本流のクオリティーの高いベーカリーを販売する「アズキ・ベーカリー」。店を始めたきっかけやパンへのこだわり、今後のビジョンなどを同店のオーナーである橋本俊祐氏に伺った。

――お店を始められたきっかけをお聞かせください。

学生のころからパン屋が好きで、日本で数多くのパン屋を巡りました。その後、カナダやアメリカで生活しましたが、その中で日本流ベーカリーが持つビジネスの可能性を強く感じました。そのため海外で「日本流のベーカリーをオープンする」というイメージを常に持っていたように思います。日本人の強みであるディテールにこだわった商品や、お客様を第一に考えるサービスを世界中の人びとに届けたいと思い現在の店を出店しました。

――オーストラリアで日本のパンを作る上で気を付けている点はありますか。

「自分のエゴをお客様に押し付けすぎない」ということです。おいしいかおいしくないかという好みは、結局は個人的なものであり、文化や環境が違えば変わるものだと思います。当然のことですが、日本人である私がおいしいと思うものが、こちらで生活している人に支持されるとは限りません。

一方で、私は日本のおいしいものを紹介したい。そのため例えば黒ごまのティラミスや、抹茶のクロワッサンなど、和のテイストを部分的に用いながら、現地の方に受け入れられやすい形を意識しています。そういった商品をまずトライして頂きながら、あんぱんやイチゴのショートケーキなど、日本らしい商品もそろえていき、自分たちの思うおいしさを伝えていけたらと考えています。

――個性的な街でお店を営業されていますが、現地の方の反応はいかがですか。

パンの他に日本由来の素材を使ったスイーツも並ぶ
パンの他に日本由来の素材を使ったスイーツも並ぶ

すごく面白いです。ヨーロッパの方々が、あんぱんや抹茶のケーキなどを目当てに来店されるのを見ると、「日本の食文化がどんどん伝わっていっているな」と感動を覚えます。

また、お客様のタイプを客観的に見ると、二分化していると思います。クロワッサンやバゲット、チーズケーキなど、現地の方に慣れ親しまれている商品を求めるお客様と、抹茶などの日本のテイストを求めるお客様です。そのため日本テイストばかりを押し付けるのではなく、本格的なクロワッサンやバゲットにも力を入れています。

――ローカル店とは違う“こだわり”などがあれば教えてください。

オーストラリアのベーカリーと違う一番のこだわりは接客です。海外だと、お金を払わないと良いサービスは受けられない所が多いですが、サービスはできる限り無料であるべきだ、と私は思います。日本のベーカリーでは時給の値段など関係なく、アルバイトの店員でもすばらしい笑顔で接客するのが普通です。その感動をこちらでも伝えたいと思います。

――今後のビジョンについてお聞かせください。

少しずつ店舗を増やすなどして、店のコンセプトをもっと広げていきたいと思っています。また、他業種とのコラボのようなものも考えています。例えば、パンやケーキの教室をどこかの学校で行わせてもらったり、アズキ・ベーカリーではあんこを手作りしているので、そのあんこを和菓子屋さんに使ってもらうなど、まだまだ先の話になりそうですが構想は膨らんでいます。


橋本俊祐
兵庫県川西市出身。高校生までプロのサッカー選手を目指すが、途中で夢を断念。その後パン屋のアルバイトを始めその魅力に引き込まれる。大学進学後は、独学でパン修行を続け、「異文化で日本流のベーカリーを」という目標の下、2017年9月に「アズキ・ベーカリー」を出店

■アズキ・ベーカリー
■住所:3, 63-71 Enmore Rd., Newtown
■Tel: (02)8542-9317
■Web: www.azukibakery.com.au
■インスタグラム: @azuki.bakery
■営業時間:水~日9AM~7PM、月・火休


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