サクラホテル/ホステル「謎の国民食? ベジマイト」

世界中から毎年約110カ国のゲストが訪れるという、東京のサクラホテル。ここでは毎日国際色豊かな光景が広がっている。そこで本コラムでは、このサクラホテルのスタッフたちが、ユニークなゲストたちやエピソードをご紹介。

サクラホテル/ホステルとは?
「世界中の人びとが出会い、お互いに理解し合う場を作りたい」をモットーに、創業以来、海外からのゲストに東京での滞在先を提供。姉妹会社のサクラハウスでは、短期から長期滞在の人向けにドミトリー、シェア・ハウス、アパート、町家スタイルのバケーション・レンタルなども案内している。

謎の国民食? ベジマイト

さまざまな野菜をイースト菌で発酵させたオーストラリアの発酵食品、ベジマイトに初めて遭遇したのはタイにいた時のことでした。

当時、タイのホテルで働いていた私は、オーストラリア人スタッフが朝食時に持参していたそれに遭遇したのです。「何かの罰ゲーム?」と思うほどの衝撃の出合いでした。あまりにも衝撃的な出合いだったので、何年経ってもベジマイトを試食させてくれたそのオーストラリア人スタッフの顔をすぐに思い出せるほどです。

ただオーストラリア、いやベジマイトの名誉のために伝えておきたいことがあります。ベジマイトはイースト菌抽出物(酵母エキス)をもとに作られていて、チアミン(B1)・リボフラビン(B2)・ナイアシン(B3)・葉酸(B5)などのビタミンB群を富んでいる健康食品なのです。

初対面のオーストラリア人との会話の糸口にもぴったりなベジマイト
初対面のオーストラリア人との会話の糸口にもぴったりなベジマイト

また、ベジマイトの凄いところは、衝撃的な味である故に会話の糸口にもなることです。例えば初対面の人と話す時、天気や出身地のような取り留めのないことしか話すことがなく、びっくりするほど盛り上がらなかった経験をしたことはありませんか。その点ベジマイトの話題提供力は抜群で、オーストラリアに行ったことがなくても初対面のオーストラリア人とベジマイトの話で盛り上がることができます。

話題を通して仲良くなり、友達になれる。そんな食べ物が世界中に幾つあるでしょうか。

私が働くサクラホテルにも、もちろんオーストラリアからのゲストが大勢来ます。弊ホテルの最大の特徴は、世界各国から来てくださるゲストとスタッフの距離感が近いところ。「東京のホテルでこんなに気さくにゲストに話しかけられるホテルは他にない!」と思っています。

時には私たちスタッフの方が海外に来ているかのような不思議な気分にさせられる異空間が広がっているのです。

そのような環境の中、私が遭遇していないだけで朝食時にベジマイトを持参しているオーストラリア人がいるのではないかと、密かに期待しています。見掛けたら「おいしい? 毎日食べてるの? パン以外にも塗るの?」と声を掛けようと思いながら、日々世界各国から来るゲストとの出会いを楽しみに業務に当たっているのです。
遠藤久美子(サクラホテル幡ヶ谷)

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