【3月】最新BOOKトレンド・チェック「オペラについての本!」他

読書好き集まれ!
最新BOOKSトレンド・チェック
協力:オーストラリア紀伊國屋書店(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)

本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードとともに読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。

ハンダ・オペラ・オン・シドニー・ハーバーは、毎年3月から約1カ月にわたり開催されるオペラです。他のオペラと違うのは、劇場がシドニー湾の海の上であるということ。屋外オペラなので、オペラ・ハウスとハーバー・ブリッジが背景にあるという贅沢なオペラです。
 2017年の演目は『カルメン』。巨大なセット、カラフルな衣装、華やかなダンスや花火など、他では経験できません。ぜひオペラについての本を読んだ後に、シドニー湾でのオペラを体験してみてください。

今、売れている本は?ベストセラー・ランキング(2017年2月4日~2月10日)

■文庫ベストセラー

1 声なき蝉 上 佐伯泰英 双葉社
2 声なき蝉 下 佐伯泰英 双葉社
3 沈黙 遠藤周作 新潮社
4 雪煙チェイス 東野圭吾 実業之日本社
5 ぼくは明日、昨日のきみとデートする 七月隆文 宝島社

■新書ベストセラー

1 それでもこの世は悪くなかった 佐藤愛子 文藝春秋
2 雑談力 百田尚樹 PHP研究所
3 言ってはいけない 橘玲 新潮社
4 応仁の乱 呉座勇一 中央公論新社
5 人間の煩悩 佐藤愛子 幻冬舎

今週のトレンド・キーワード 『オペラについての本!』

大人の趣味を身近なものに

『おとなのための「オペラ」入門』
中野京子
講談社(価格:A$16.30<会員価格:A$14.67>)

究極の大人の趣味であり、音楽、演劇、文学、美術の総合芸術であるオペラを理解するには、話の筋から知っていくのが一番。同書は、名作文学を題材にした5つの作品『チェネレントラ(シンデレラ)』『椿姫』『ホフマン物語』『ファウスト』『カルメン』を解説。オペラの全体像をつかめると同時に、オペラがぐっと身近になる1冊。

名作を一目瞭然で理解できる1冊

『ビゼー・カルメン』
安藤元雄
音楽之友社(価格:A$30.85<会員価格:A$27.77>)

従来よりさまざまな版があり、時代ごとに異なる流行が見られるオペラの名作『カルメン』を、フランス文学者として名高い訳者が新訳した1冊。同書は、原文が数行単位でブロック分けされており、その下に日本語を充てる構成となっている。同書を読むことで、作品の中の音楽部分とせりふ部分を一目瞭然で理解することができる。

ヨーロッパ史から知るオペラの魅力

『オペラでわかるヨーロッパ史』
加藤浩子
平凡社(価格:A$18.35<会員価格:A$16.52>)

ヨーロッパ史を知れば、オペラはますます楽しくなる。大国の思惑に翻弄されたイタリア、「太陽の沈まぬ国」の裏側、怪しさ満点の人物たちが暗躍したロシア、そして近代史上きっての大事件フランス革命……。本書では、物語に取り上げられた史実や人物の実像を探りつつ、オペラの魅力があますところなく紹介されている。

ランキングからPick up!


『沈黙』遠藤周作/新潮社

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒への残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、背教のふちに立たされる。神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き「神の沈黙」という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

KINOKUNIYA便り

シドニーは芸術が溢れる街です。ご紹介したオペラだけでなく、3月には毎年恒例の「アートエクスプレス」を始め、さまざまな催しが市内各所で開催されます。学生が手掛けたもの、難解な現代アート、身近に感じればきっと心の糧となってくれるはず。皆さんのお気に入りが見つかりますように。当店では芸術書も数多く取りそろえておりますので、ぜひお立ち寄りください。

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