【4月】最新BOOKトレンド・チェック「芸術についての本!」他

読書好き集まれ!
最新BOOKSトレンド・チェック
協力:オーストラリア紀伊國屋書店(Level 2, The Galeries, 500 George St., Sydney)

本好きにとって、トレンドに取り残されてしまうのはつらいところ。本連載では、シドニーCBDに店を構え、KINOと親しまれるオーストラリア紀伊国屋書店協力の下、トレンド・キーワードとともに読み逃せない話題の3冊と、日本のトレンドをキャッチするための最新ランキングをご紹介していきます。

日本を代表する芸術家の作品展「Time, light, Japan – Japanese art 1990s to now」が4月30日まで、NSW州立美術館で開催中です。同展は「ビデオ、写真、音、インスタレーションを通じて表現された時間と光」がテーマ。 1990年から現在までに制作された18作品の他、自らの体を使い世界的名画や著名人などを表現する森村泰昌氏の作品や、豪州で美術を学んだ牧川明生氏による日豪文化の融合を表現した作品なども堪能できます。芸術の本を読んだ後の作品鑑賞は何倍も楽しいので、ぜひお試しください。

今、売れている本は?ベストセラー・ランキング(2017年3月4日~3月10日)

■文庫ベストセラー

1 火花 又吉直樹 文藝春秋
2 大晦り 佐伯泰英 文藝春秋
3 沈黙 遠藤周作 新潮社
4 旅猫リポート 有川浩 講談社
5 愚行録 貫井徳朗 東京創元社

■新書ベストセラー

1 応仁の乱 呉座勇一 中央公論新社
2 それでもこの世は悪くなかった 佐藤愛子 文藝春秋
3 キャスターという仕事 国谷裕子 岩波書店
4 サイコパス 中野信子 文藝春秋
5 テレビじゃいえない ビートたけし 小学館

今週のトレンド・キーワード 『芸術についての本!』

哲学者が読み解く芸術の魅力

『芸術の言語』
ネルソン・グッドマン
慶應義塾大学出版会(価格:A$83.35<会員価格:A$75.02>)

美学、論理学、認識論、科学哲学の分野で多大な影響を及ぼした20世紀を代表する哲学者、グッドマン。芸術における記号と記号システムの研究である同書は、知覚や行動の部分で、それらがどのように機能しているかを明らかにしている。心理学、言語学などの領域を横断しつつ、絵画や音楽を始め読者をあらゆる芸術の深い理解へと導く。

芸術家が分かりやすく解説

『芸術とは何か』
千住博
祥伝社(価格:A$19.25<会員価格:A$17.33>)

芸術とは何か、人間とは何か、このストレートで根源的な問いに答えたのが本書。「絵画に余白は必要か?」「作品の価格はどう決まるか?」「インターネットは芸術をどう変えたか?」など147の質問に、画家・千住博が丁寧に答える。「究極の日本画5作品」「究極の西洋画5作品」などもカラーで紹介。「美」を楽しみながら芸術の本質に迫る。

難解な芸術用語を理解する1冊

『超訳「芸術用語」事典』
中川右介
PHP研究所(価格:A$18.80<会員価格:A$16.92>)

ルネサンス、ロココ、アリア、ラプソディ、スピンオフ、千秋楽……。美術館や演奏会といった場面で、頻繁に出てくる芸術用語。分かったような気になっていても、いざ「説明を」と言われるとなかなか答えられないもの。そこで本書では、そんな難解な言葉を誰でも理解できるように超訳し、解説。知れば知るほど、芸術の世界が何倍も楽しめるようになる1冊。

ランキングからPick up!


『それでもこの世は悪くなかった』佐藤愛子/文藝春秋

わがまま盛りの6歳で聞いた乳母の言葉は、思えば初めての人生訓。以来、父・佐藤紅緑、母、先輩や友の影響を受け出来上がったのは「他人から理解されないばかりでなく、自分でも何かわけのわからない、ヘンな佐藤愛子」。2度の結婚に失敗し夫の借金に巻き込まれ、それでも人は幸福に生きられると語る93歳、初の語り下ろし人生論。

KINOKUNIYA便り

秋も徐々に深まり、夏の間に力いっぱい騒いだ人たちもそろそろ落ち着きたくなる時期でしょう。シドニーでも秋になると、アート・イベントが盛り上がってきます。日本では芸術の秋、読書の秋という言い回しがありますが、オーストラリアでも共通のようです。先月に続き今月もアート関連本をご紹介。今回は少し腰を据えて読んで欲しい作品たちです。豊かな時間をお過ごしください。

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