【WH日記】シドニーで輝く日本のアイドル – 市川優里奈さん


シドニーで輝く日本のアイドル

第44回 今回登場のワーホリ・メーカーは?


市川優里奈さん


1995年生まれ・静岡県出身
高校3年生からアナウンサーになることを目指し、大学入学後は国際政治、経済などを学ぶ。その後、英語を学ぶため大学を1年休学しワーキング・ホリデーで来豪。現在はカフェ「Uncle Tetsu’s Angel Garden」のアイドル・グループ「AGS102」の一員として活動中。


シドニー・シティー中心部に店舗を構える「てつおじさんのチーズケーキ」のカフェ・スペース「Uncle Tetsu’s Angel Garden」で、同カフェのアイドル・グループ「AGS102」の一員として毎週末活動する市川優里奈さん。ペン・ライトが揺れる客席に向けてはじける笑顔と共に日本のアニメやアイドル・ソングに合わせたパフォーマンスを披露する市川さんだが、ステージ上でスポット・ライトを浴びる現在の姿は、将来のビジョンと照らし合わせると少々意外な展開だったという。

「元々、目立つことが好きな性格でした」と語る市川さんには、中学、高校とアイドルに憧れ一度はその道を目指した時期もあったそうだが、大学進学に当たり真剣に将来について考えた際に見つけた将来の夢は「アナウンサー」だった。

「高校3年生のころにアナウンサーになりたいと思い、そのために必要なことを自分なりに調べました。ニュースを伝える立場でもあるため政治・経済に関する知識はもちろん、英語を含めた語学力も重要な要素だと考えました」

大学入学後は国際政治を専攻、夢への一歩をスタートさせた。

一方で、夢をかなえるために必要だと考えたもう1つの要素「英語」の習得に関して、市川さんは大きな壁に直面する。

「英語を学ぶために海外留学に行きたいと思ったのですが、両親は留学資金を援助してくれませんでした。交換留学だけでなく、私費の留学も予算的にとても太刀打ち出来ないという具合で……。具体的な目標額はありませんでしたが、とにかく海外に行けるよう、1年生の時からアルバイトで稼いだお金を貯金し続けました」

洋服を買うことは我慢し、髪も自分で染めるなど「生活費はかなり切り詰めた」と当時を振り返る市川さん。そんな時、1人の友人から聞いたある言葉が努力を続ける市川さんの道を大きく切り開く。ワーキング・ホリデーだった。

友人からの話を聞くまで、その言葉すら知らなかったという市川さんだが、ワーキング・ホリデーという選択肢が自身の中で出て来た時は「神様が舞い降りて来た思いだった」と語る。そして約1年の準備を経て大学を休学、ワーキング・ホリデー制度を利用し来豪した。日本を離れる時、市川さんの預金口座には1年間の海外生活を送るのに十分な額が蓄えられていた。

未来への手応えをつかんだアイドル活動

来豪後、しばらくの間、語学学校に通っていた市川さんは、そこで現在のカフェで働いていた日本人の女の子に出会う。その彼女からの誘いを受けステージを一度見たことで、市川さんはアイドルとしての活動に興味を持ち、その後、自身も一員となることを決意した。

慣れない環境での初めての経験には、とても大きなプレッシャーと緊張が伴ったのではないか。そんな問いかけに市川さんは「もちろん、最初は緊張しました。それでも一度ステージに立ってしまうと緊張は忘れて心から楽しくなってしまうんです」と笑顔で返す。

それでも、アイドルとしての日々は、時に「何をしにオーストラリアまで来たのか」と落ち込むほどハードなものだったそうだ。

「週末のステージに向けて平日に練習をするのですが、カフェが夜の9時半に閉店して、そこから振り付けなどの練習を始め、終わるのは深夜12時ごろです。新曲を披露する週は、火曜日と水曜日に振り付けを覚え、木曜にMCの練習をし、金曜日にリハーサルをします」

深夜にまで及ぶ練習を重ねながらもステージに立ち続けた市川さん、これまでの活動を振り返り、特に思い出に残ったことは「ファンとの関係作り」だったと話す。

「発足メンバーの後に後発組としてグループに加入したので、加入当初はファンとのコミュニケーションは難しいものでした。そんな中でも、アニメについて勉強し、コスプレをして来たお客さんに頑張って話しかけるなどしていたら、距離感が少しずつ縮まっていったんです。今では、すっかりファンの皆さんと良い関係が築けています」

シドニーでのワーキング・ホリデー生活も間もなく終わりを迎えるというが、市川さんは今回のアイドル活動の経験を力に次ぎのステージに向けて歩み出そうとしている。

「シドニーでアイドル活動が出来たことは、本当に幸運でした。一度は目指したものの諦めたアイドルになるという夢でしたが、シドニーでその夢をかなえることが出来たんです。来豪前、アナウンサーの道も一時は諦めようとしていました。ただ、今回シドニーでアイドル活動が出来た経験を糧に、もう一度真剣にその道を目指そうと思えました。帰国してからも自分の人生に後悔を残さないよう頑張ります」

夢への手ごたえを得た市川さんは、力強く未来を見つめている。

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