2015年10月 ニュース/コミュニティー

おにぎりがつなぐ父と子の絆
おにぎりがつなぐ父と子の絆

短編映画『RICEBALLS』

俳優・宇佐美慎吾氏が監督・脚本・主演

オーストラリアで活躍する日本人俳優の宇佐美慎吾氏が、シドニーで暮らす日本人男性と、その息子を題材にした短編映画『RICEBALLS』を制作中だ。監督・脚本・主演は同氏が務める。

同作品は、若手映画作家を支援する団体「Metro Screen」が主催する資金援助プログラムで、2015年度の8作品の1つに選ばれた。既に撮影は開始され、完成は10月末を予定している。また、同プログラムのほか7作品と合わせて、来年1月にパディントンの映画館「Chauvel Cinema」で上映が予定されているという。

短編映画『RICEBALLS』の監督・脚本・主演を努める宇佐美慎吾氏
短編映画『RICEBALLS』の監督・脚本・主演を努める宇佐美慎吾氏

作品の主人公はシドニーで暮らす日本人の健二。オーストラリア人の妻を亡くした後、無我夢中で1人息子のジョシュを育てる毎日が続く中で、日本に帰るべきかと迷いながら、来る日も来る日も思いを込めて、息子のためにおにぎりを作る。妻を、そして母を亡くした2人の心の痛手を、やがてそのおにぎりが癒し、結びつけていく−−。

同作品では、制作資金調達を行うにあたり10月13日までクラウド・ファンディングを行っている。詳細はWebサイト(www.pozible.com/riceballs)を参照のこと。また、『RICEBALLS』の制作過程はFacebookページ(www.facebook.com/riceballsfilm)で見ることができる。

プロデューサー春日弘氏にインタビュー

オーストラリアで活躍する日系の映画人がキャスト、スタッフで関わる短編映画『RICEBALLS』の制作が進んでいる。今回は同作のプロデューサーで自身も映画俳優として活動する春日弘氏に、映画の制作に至るまでの経緯などの話を聞いた。(聞き手:植松久隆/本紙特約記者)

――今回の作品の制作に至る経緯は。
 同作の監督・主演を努める宇佐美慎吾氏が、オリジナル脚本を州の外郭団体である「Metro Screen」の若手支援プログラムに応募、100近い応募作の中から対象作品の1つに選ばれたことで制作が決まり、その過程で監督と旧知の私がプロデューサーとして参加することになりました。

――今は、作品の撮影、制作はどのような段階なのでしょうか。
 3カ月間の「Metro Screen」のプログラムで脚本執筆・演技指導などのトレーニングに参加した後、資金援助と機材の無償貸与を受けて製作を開始しました。今は、撮影が終わり、編集や整音といった撮影後作業に入るところです。

――撮影や準備で困ったことなどはありましたか。
 何しろ初めての経験で、(同プログラムなどの)支援金だけで制作費を賄えるかと思いきや、その倍以上の予算が必要になるなど、難産でした。使いたい小道具の製造元の使用許可が出なかったりと細々した苦労は絶えなかったですが、幸い、東京マートさん、東芝さんなどに協賛いただき、何とか動き出すことができました。それでも、まだまだ資金が必要ですので、今回のクラウド・ファンディングの実施を決めました。

――クラウド・ファンディングで集めた資金はどのように使われるのでしょうか。
 ご支援いただいた資金は、今後の編集や整音などの作業費用、作品を世界の映画祭へ出展したりというプロモーション費用に使わせていただきます。映画は、費用をかければかけるだけ仕上がりが良くなるので、在豪邦人を代表するつもりで取り組んでいるこの作品がそれに恥じない作品に仕上がるよう、皆様のさらなるご支援・ご協力をいただければありがたく思います。個人のみならず、日系企業や投資家の方々の協賛も大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。

――最後に豪州の邦人コミュニティへのメッセージをお願いします。
 この作品は州政府の支援を受けていますが、これは、私たち日系移民にも分け隔てなく門戸を開いてくれたこの国の素晴らしい公平性“fair go”精神のたまものです。そんな多文化共生における先進国の豪州で、多様化する日系社会でも忘れてはならない帰属意識など「今」の在豪邦人に感情移入していただける作品になります。そして、この作品を見た次の世代の日本人、日系人が海外からでも果敢に日本を表現できる機会と可能性があるということを知ってもらえれば嬉しいですね。


有志によって結成されたアニソン・バンド
有志によって結成されたアニソン・バンド

ウィロビー日本祭り、大盛況

シドニー日本クラブ主催のウィロビー日本祭りが9月12日チャッツウッド駅前の遊歩道で開催された。
 通りには屋台などが立ち並んだほか、日本文化の紹介ブースや着物の販売、また中央にはステージが設置され、よさこいソーラン踊りや和太鼓のパフォーマンスなどが行われた。また、コスプレやアニメ・ソングを演奏するバンドのライブも開催。「翼をください」などの曲が披露されなどの人気タイトルが披露され会場は盛り上がりを見せた。

書家のれん氏による書道教室も開催
書家のれん氏による書道教室も開催
会場では浴衣の販売も行われた。左から在シドニー日本国総領事館・松前了領事ご夫妻。グローバル・プロモーションズ・林さゆり代表
会場では浴衣の販売も行われた。左から在シドニー日本国総領事館・松前了領事ご夫妻。グローバル・プロモーションズ・林さゆり代表

第9回井上靖賞受賞者ロジャー・パルバース氏
第9回井上靖賞受賞者ロジャー・パルバース氏

第9回井上靖賞授与式が開催

豪州・NZでの日本文学研究者を支援すべく、2006年の日豪交流年を記念し設立された「井上靖賞」の第9回授賞式が9月18日、シドニー大学構内で行われた。授賞式では賞の設立者である大谷正矩氏のほか、高岡正人・在シドニー日本国総領事、シドニー大学関係者らが挨拶。その後、第9回井上靖賞を受賞したアメリカ出身のオーストラリアの作家/演出家・ロジャー・パルバース氏による講演が行われた。パルバース氏は長年日本に住み、宮沢賢治研究の第一人者として日本文化・文学に造詣が深く、講演では「現在日本はエネルギー政策や平和外交の面で転換点にある」と訴え、宮沢賢治や与謝野晶子の作品も引用された。

授与式では、文化プログラムとしてシドニーの合唱隊「さくらコーラス」による日本の歌の合唱と、俳優・橋本邦彦さんらによる井上靖作品の日本語と英語の朗読が披露された。訪れた人々は懐かしい歌や文芸作品の日本語の美しさを堪能し、式典は拍手喝采のうちに幕を閉じた。


カウラ埋葬の旧日本軍准尉の遺骨、戦後70年を経て祖国へ

9月11日、NSW州カウラの日本人墓地で1人の日本人埋葬者の遺骨が掘り起こされた。発掘されたのは、長野県出身の旧日本陸軍准尉・若麻積道明さん(死亡時27歳)の遺骨。終戦間際、ビクトリア州マーチソン収容所で病を得て、同収容所の近くの病院で命を落とした若麻積さんの遺骨は1964年、カウラ日本人墓地に移され埋葬された。

昨年、若麻積さんの遺族から遺骨返還の希望が伝えられた際には実現は困難と思われていたが、関係者間での粘り強い折衝を経て、今年3月の事前調査の後に実現に至った。現地で長時間に及ぶ作業を見守った若麻積さんの姪の林康子さんは、灰化した遺骨が掘り当てられると感極まった様子でその場にうずくまった。戦後70年を経て遺族の手に戻った遺骨は、既に祖国日本への帰還を果たしている。

紆余曲折を経て実現した今回の返還は、今後の課題も浮き彫りにした。カウラ日本人墓地には、日本人捕虜集団脱走のカウラ事件の犠牲者以外にも戦時下の豪州で命を落とした民間人を含む500人以上が葬られている。

今後、埋葬者の遺族らが遺骨返還を希望することが想定されるが、カウラ市のビル・ウエスト市長は「(遺骨の発掘は)今回限りの措置と理解している」と発言するなど、今後の動き次第では戦後70年の長きにわたって培われてきたカウラを舞台にした日豪友好関係にさざ波が立ちかねない。

戦後すぐのまだ反日感情が強いころから多くの遺骨と日本人墓地を守り続けてきた現地の人々の感情、何とか遺骨を祖国に返してやりたいという遺族の純粋な願い。この相反する2つの思いにどう応えていくのか。今後の成り行きを見守る必要がある。(本紙特約記者/植松久隆)


JETROシドニー事務所、日本の調味料をPR

会場には大勢の飲食業関係者が訪れた
会場には大勢の飲食業関係者が訪れた

日本貿易振興機構(ジェトロ)シドニー事務所は9月22日、オーストラリアの飲食業界関係者を対象に、日本の調味料の利用を促進するイベント「Japanese Food Masterclass」を、シドニー・フィッシュ・マーケット内シドニー・シーフード・スクールで開催した。

日豪間の貿易品目の中で日本からの最大輸出品目「調味料」の認知をさらに拡大することを目的に、レストラン・シェフをはじめ国内の飲食業関係者を前に2人のシェフが日本の調味料を使った調理を実演。シェフとして招かれたのはオーストラリアを代表するメルボルンの5つ星プライベート・クラブRACVシティ・クラブ・メルボルンでエグゼクティブ・シェフを務めるマーク・ノーモイル氏、および日本食の伝道師として知られ日本料理式包丁・四条真流文芸師範でもある料理研究家・出倉秀男氏。

マーク・ノーモイル氏の実現
マーク・ノーモイル氏の実現

出倉秀男氏による実演
出倉秀男氏による実演

実演された料理を実際に食しながらのネットワーキングが開催された
実演された料理を実際に食しながらのネットワーキングが開催された

ノーモイル氏はマヨネーズ、柚子ジャム、100パーセントの柚子果汁を使った創作料理の数々を披露。出倉氏は「シンプル」をキーワードに漬物、寿司、味噌汁など日本食の代表的な品々の調理を実演した。デモンストレーション後は実際に調理された品々を食しながらのネットワーキングが開催された。

ジェトロ・シドニー事務所の平野修一所長は「日本の調味料の認知度はかなり高まってきています。その中で今回はオーストラリアの方々に非常に好まれるであろうポテンシャルを持つ柚子に焦点をあてました。生の柚子は難しいので柚子の加工品の普及を目指してより日本食の普及につなげたいと考えています」とコメント。今回の参加者には複数の航空会社へのケータリング・サービスを行っている企業も含まれ、同社での取り扱いが実現すれば大幅な輸出の増加を見込むことができる。

ジェトロの支援を受け、今回柚子果汁や柚子ジャムなどの商品を提供した岡林農園の岡林富士男代表は「シェフのノーモイル氏は柚子をはじめ日本の調味料の導入に非常に積極的でうちの農園にも視察に来たことがあります。メルボルンでは大分柚子の知名度は徐々に上がっていますし、シドニーでも盛り上がっていってほしい」とコメントした。

ネットワーキングの会場では日本食材卸のジュン・パシフィック、JFC、タイヨー・フーズなどの担当者も一堂に会し、それぞれ日本酒や日本食材などのPRを行った。日本食の裾野拡大には各社の協力も不可欠。そのかじ取り役をジェトロが担った同イベントの開催には大きな意義があるだろう。


UNSW大学が開催、学生による研究発表会

ニュー・サウス・ウェールズ大学(UNSW)で10月30日、日本研究専攻生による研究発表会が開催される。 同発表会では、UNSW大学の日本語専攻の学生が、日本に関したテーマを選び、研究結果を日本語で発表する。出席を希望される場合は、10月21日までに以下のメール・アドレスまで問い合わせを。(要予約)

■UNSW大学・研究発表会
日時:10月30日(金)受付開始12:45PM、1PM~7PM
会場:UNSW大学ケンジントン・キャンパス内
Email: jpcapstone2015@gmail.com
Web: www.unsw.edu.au


スクールFETEが開催、シドニー日本人学校

シドニー日本人学校(SJIS)で10月31日、毎年恒例の日本のお祭りスクール・フェイト(FETE)が行われる。
 例年2,000人を超える来場者がある同フェイトでは、たこ焼きやたい焼きなどの屋台フードが並ぶほか、よさこいソーラン・ダンス、茶道、習字など日本文化のデモンストレーションが行われ、懐かしい日本のお祭りを存分に楽しむことができるという。
 また、回転ブランコやジャンボ滑り台などの大型アミューズメントが楽しめるほか、古本市なども行われ、普段はなかなか手に入らない日本の本も入手できるという。

■シドニー日本人学校・スクールFETE
日時:10月31日(土)11AM~4PM
会場:シドニー日本人学校(112 Booralie Rd., Terrey Hills NSW)
料金:無料
問い合わせ:registrar@sjs.nsw.edu.au、(02) 9450-1833


キリン傘下のライオン、ビール工場見学会を開催

キリン・ホールディングス傘下でシドニーに本拠地を置く醸造会社ライオンは9月4日、キャンパーダウンにあるビール工場「Malt Shovel Brewery」の見学会を開催した。同工場はオーストラリアの代表的なクラフト・ビールである「James Squire」が作られていることで知られるが通常一般公開はされていない。総勢約20人の参加者は担当者の説明を聞きながら工場内を見学後、できたてのクラフト・ビールを試飲した。見学会終了後希望者は工場近くのバーへと移動し親睦を深めた。

工場内を見学する参加者
工場内を見学する参加者
できたてのビールをその場で楽しむことができる
できたてのビールをその場で楽しむことができる

左から営業部・貿易課の主任・福井雅人氏と課長・良津智成氏
左から営業部・貿易課の主任・福井雅人氏と課長・良津智成氏

試飲会に訪れた日本フリークだという現地在住のロスさん
試飲会に訪れた日本フリークだという現地在住のロスさん

日本酒「菊正宗」試飲会、東京マートで開催

人気の老舗酒蔵・菊正宗酒造の試飲会が9月5日、ノースブリッジのスーパー・マーケット「東京マート」で開催された。創業時から辛口にこだわり続けた日本酒はどんな料理とも相性が良いとされ、その人気は世界中で高まりを見せている。

2011年以来の来豪となった菊正宗酒造の良津智成課長(営業部・貿易課所属)は「前回から4年ほど期間が空いてしまいましたが、今後は今まで以上にオーストラリア市場に注目していきたいと考えています」と話す。続けて「オーストラリアにもさまざまな日本酒ブランドが進出していますが、その中で現地に出向いて実際の消費者と話をしながら提案していくことが非常に重要だと思っています。現地の方に菊正宗がどこまで理解されているかははっきりとは分かりませんが、どんな料理にも合いやすい辛口というところはしっかりとPRしていきたいと思っています」と語る。

当日会場を訪れた大の日本フリークだという現地在住のロスさんは菊正宗を試飲し「もともと日本酒は大好きだが今回試飲した菊正宗も大好きになった」とコメント。ますます高まりを見せる日本酒人気から目が離せない。


中央左から松下澄子選手、ロビン・ケミス市長代理、木下雅裕選手
中央左から松下澄子選手、ロビン・ケミス市長代理、木下雅裕選手

名古屋市民ランナー
シドニー市庁舎を表敬訪問

9月20日に開催されたシドニー・マラソンに愛知県名古屋市から参加した市民ランナー2人が21日、タウン・ホールにあるシドニー市庁舎を表敬訪問した。シドニーと名古屋市は姉妹都市関係にあり、シドニー・マラソンと名古屋シティ・マラソンは両都市の交流を深めるため2012年から姉妹マラソンとして提携され、今回、木下雅弘・松下澄子両選手の派遣が実現。

市庁舎への表敬訪問に際しロビン・ケミス市長代理は「シドニーと名古屋の姉妹都市関係は今年で35周年を迎え、こうした交流が続いていることを喜ばしく思う」と述べ、ハーフ・マラソンに参加した両選手を労った。木下選手(記録:1時間10分22秒)は「自己ベストではないが大きな声援にやる気が出て良い記録につながった。初海外大会で4位という成績を残せて嬉しい」とコメントし、松下選手(記録:1時間37分44秒)は「坂が苦しかったが、目標を上回るタイムでシドニーの美しい景色の中を走れたことは素晴らしい経験だった」と語った。

名古屋市はシドニーとの姉妹都市関係35周年を記念し、11月1日にシドニーで日本文化と触れ合えるイベント「Nagoya Day」開催を予定している。

■Nagoya Day
日時:11月1日(日)11AM~5PM
会場:Hyde Park, Sydney
問い合わせEmail: event@jams.tv


ゴスフォード市にある江戸川区から寄贈された日本庭園
ゴスフォード市にある江戸川区から寄贈された日本庭園

ゴスフォードで茶会開催、裏千家淡交会シドニー協会

シドニー北部のゴスフォード市で9月5日、江戸川ゴスフォード友好記念公園の21周年を記念するイベント「Family Cultural Day」が開催された。

ゴスフォード市は1988年、東京都江戸川区と姉妹都市提携を結んでいる。江戸川区は同市に「両都市をつなぐ友好のしるし」として日本庭園を寄贈し、94年9月4日、「江戸川ゴスフォード友好記念公園」が開園した。

イベント当日はさまざまな日本文化が披露される中、裏千家淡交会シドニー協会のメンバー11人による茶道のデモンストレーションも行われた。訪れた参加者は、抹茶と手作りのお菓子を堪能した。


春の茶会が開催、裏千家淡交会シドニー協会

茶道裏千家淡交会シドニー協会は10月18日、シドニー王立植物園内のメイデン・シアターで恒例の「春のお茶会」を開催する。
 当日は、伝統的な和室でのデモンストレーションと御園棚(テーブル式)を使ったデモンストレーションが行われる予定で、抹茶とお菓子が楽しめるという。1セッションは約45分で要予約。予約・問い合わせは、下記のメール・アドレスもしくは電話番号まで。

■春の茶会
日程:10月18日(日)
時間:11AM~、11:45AM~、12:30PM~、1:15PM~、2PM~、2:45PM~
会場:The Royal Botanic Garden Sydney “The Maiden Theater” on Mrs. Mcquaries Rd.
料金:$20(2席、抹茶とお菓子付き)
問い合わせ:chado.sydney@gmail.com、0403-710 -459(Misako)


大人気だった日本の運動会玉入れ 。ほかには大玉転がしや綱引きも
大人気だった日本の運動会玉入れ 。ほかには大玉転がしや綱引きも

「Japan Day」が開催、レーン・コーブ・ノースで

シドニー北部のレーン・コーブ・ノースにある現地校Mowbray Public Schoolで9月8日、伝統的な日本の遊びや文化を紹介する「Japan Day」が開催された。

当日は晴天の下、餅つきをはじめ、日本の運動会(綱引き・大玉転がし・玉入れ)、相撲レスラーとの取組、けん玉・独楽回し・竹馬・浴衣の着付け・折り紙・習字などの文化体験、クイズ大会が行われ、参加者は日本のさまざまな行事を楽しんだ。

Japan Dayは、社会科の授業の一環として、同校に通う日本人保護者によって企画された。ジャパン・ファウンデーション、シドニー日本人学校、シドニー日本クラブなど、さまざまな日系団体からの支援を受けて実現。保護者をはじめ、多くの日本人がボランティアとして参加した。

このような草の根レベルでの日豪交流を通じ、初めて日本文化を体験したオーストラリアの子どもたちはもちろん、故郷の文化に触れる機会の少ない現地校で学ぶ日本の子どもたちにとっても、貴重な1日となった。


優勝したスカイ・ワタナベ-ジョンストンちゃん
優勝したスカイ・ワタナベ-ジョンストンちゃん

ジュニア・ゴルフ大会、日系人女子が優勝

ジュニア・ゴルフ・トーナメント・シリーズJOM(Juniors on the Move)8月大会の女子の部で、シドニー在住のスカイ・ワタナベ−ジョンストンちゃん(7歳)がネット・スコア28で優勝した。
 JOMは、ジャック・ニュートン・ジュニア・ゴルフ協会が、毎月1試合開催している9ホールの月例ジュニア・トーナメント・プログラム。毎回、約40人のシドニー在住の男女ジュニア・ゴルファーが大会に参加している。


サロンdeとまり木、第2回ミーティング開催

シドニー日系コミュニティ初のグリーフ・サポート・グループ「サロンdeとまり木」が10月10日、第2回目のグループ・ミーティングを行う。同グループは、グリーフ・ケアについて学び、メンバー同士がお互いをサポートし合う。ファシリテーターは、リンカーン瑞枝さん(地球セラピスト)と、さとうかおるさん(心理カウンセラー)。
 シドニーに来たばかりでホームシックやストレスを感じている、家族・友人などが亡くなり気分が落ち込んでいる、人間関係を改善していきたいなど、日ごろ悩みを抱えている人で同グループへ参加を希望する人は、下記の問い合わせ先まで連絡を。

■サロンdeとまり木
日時:10月10日(土)1PM~3PM
会場:Mosaic, 12 Brown St., Chatswood NSW
料金:$20(学割・ペンション割$10)
定員:5人
問い合わせ:0423-037-180、jcscommunitynet@gmail.com


企業ネットワーク定例講演会が開催

企業ネットワーク・インクは10月27日、「オーストラリア人が日本で事業を成功させる方法」をテーマに定例講演会を開催する。
 今回のゲスト講師は、ソフトウェアの開発や販売及びサポート業務を行う「株式会社Forum8」の取締役、アニタ・バーンズ氏。
 日本とオーストラリアでIT事業を成功させてきたその秘訣を、(1)日本とオーストラリアでIT事業を成功する方法、(2)オーストラリアと日本のビジネスの将来性、(3)事業と人生の関係の3項目に分けて日本語で講演する。

■企業ネットワーク定例講演会
日時:10月27日(火)6:15PM~9:30PM
会場:SMSA(Sydney Mechanics’ School of Arts), Level 1 280 Pitt St., Sydney
問い合わせ:member@kigyonetwork.com


総会に集まったメンバー
総会に集まったメンバー

HSC日本語対策委員会が総会開催

シドニーのHSC日本語対策委員会(以下HSCJC)は8月8日、チャッツウッドで第4回年次総会を開催した。

総会はゲスト・スピーカーおよびHSCJC代表者のスピーチと音楽演奏の第1部、そして前年度の事業および会計報告と本年度の役員選出の第2部で構成。

今年のゲスト・スピーカーには、ニュー・サウス・ウェールズ州立大学の木下トムソン千尋教授が選ばれ、「継承語話者は大学の日本語プログラムで何を学べるか(UNSW大学の場合)」をテーマに講演が行われた。音楽演奏では、ハーリー洋美さん、大野唱子さん、サントス玲子さんによる琴のライブ演奏が披露された。

HSCJCは、保護者が主体の非営利法人団体。NSW州のHSC(高校卒業兼大学入試試験)の日本語コースの履修基準の問題改善のためにロビー活動を行っている。入会費や会費は無料。入会希望者は下記連絡先まで問合せを。

【2015年度役員(敬称略)】
嶋田典子 会長
ジョン・マーン 副会長
マーン薫 会計
サマットちづる セクレタリー
内野尚子 一般役員
神代典子 一般役員
モーゼルマン美香 一般役員
■Email: enquiry@hscjapanese.org.au


ベートーベン名曲で聴衆を魅了、オペラハウス

オーストラリア国内でも一流のスキルを誇る奏者らを集め結成された管弦楽団「オメガ・アンサンブル(Omega Ensemble)」は8月30日、シドニー市内オペラ・ハウスの1室、ウッツォン・ルームでコンサート「ベートーベンズ・ジーニアス」を開催した。

今回はティエリオの「Octet in B flat major」に続いて、ベートーベンがその生涯を通じて節目ごとに書き残した全16曲からなる弦楽四重奏曲から「String Quartet No. 15(第15番)」を披露。この楽曲は、およそ1カ月にわたる闘病生活で生死の間をさまよった後、奇跡的な回復を遂げた晩年のベートーベンによって書き上げられた。「宇宙的な広がりを持つ」とも称されるほどエネルギーに満ちた楽曲で、中でも第3楽章は、聴衆から最も愛された作品の1つとしても知られる。「感謝のアダージョ」とも呼ばれる美しく印象深い旋律に続いて、第1バイオリンと第2バイオリンの繊細かつ奥深い掛け合いが響き渡る。その後は行進曲調の第4楽章へとエネルギッシュに進んでいき、悲しみの第5楽章が会場いっぱいに届いて曲が終了すると、観客からは惜しみない拍手が巻き起こった。

同楽団には、オーストラリア・オペラ&バレエ・オーケストラの第2バイオリン・プリンシパルも務める日本人バイオリニスト、中村愛リナさんも所属。今後の演奏会スケジュールや楽団の詳細についてはウェブサイト(Web: omegaensemble.com.au)から確認することができる。


日本人向けのサイコロジー・イベントが開催

毎年11月に行われるオーストラリア心理臨床学会「Australian Psychological Society(APS)」主催のサイコロジー・ウィークが今年も11月9~14日、シドニーをはじめ全国で開催される。これに伴い、今年からシドニーを中心とする日本人コミュニティー向けに、メンタル・ヘルスに関するイベントが行われる。イベントは毎年開催の予定で、主催は日本とオーストラリアのサイコロジスト資格と経験を持つ日本人サイコロジストのやのしおり氏。同時開催される英語イベントはチューンホワ・リム氏が主催する。

APSの会員サイコロジストによって全国的に行われているサイコロジー・ウィークは、心理学とメンタル・ヘルスに関する啓蒙が目的。チャイナタウンに近いジョージ・ストリート沿いのワールドシティ日本語医療・歯科センターではイベント期間中、クリニック内と前にブースを設置し、APS発行の心理学とメンタル・ヘルスに関する印刷物を配布する。

また、13日午前10時と午後4時からそれぞれ、同クリニックにて、文化的差異とメンタル・ヘルスに関するワークショップを行う。テーマは「日本人に特有なメンタル・ヘルスへの影響~日本で身につけて来たこと」で、講師はやの氏(11月10日までに要予約)。

そのほか、パーソナリティー特性や自我同一性の達成度など、自分自身が知りたいことに関する質問事項を日本語で記入した後、やの氏が無料で30分のコンサルテーションを提供する(11月10日までに要予約)。

■サイコロジー・ウィーク
日時:11月9日(月)~14日(土)10AM~6PM
会場:ワールドシティ日本語医療・歯科センター(Worldciti Medical, Level 1, 722 George St., Sydney NSW)
Web: www.facebook.com/psychweekjp(日本語イベントに関するお知らせ)
問い合わせ:0416-006-835(電話受付は8AM~10PM)


「シドニーの名所にしたい」ボランティアで日本語の無料ツアー

ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館コミュニティー・アンバサダー・プログラム

左から、パーソンソン恵子さん、吉澤なほみさん、森岡薫さん、萩原愛子さん、アン・マッカーサーさん(同館コミュニティー・プログラム部門のシニア・コーディネーター)、チョーカー和子さん、渡辺恵理子さん、鴨粕弘美さん
左から、パーソンソン恵子さん、吉澤なほみさん、森岡薫さん、萩原愛子さん、アン・マッカーサーさん(同館コミュニティー・プログラム部門のシニア・コーディネーター)、チョーカー和子さん、渡辺恵理子さん、鴨粕弘美さん

シドニーのニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(アート・ギャラリー・オブ・ニュー・サウス・ウェールズ)は、日本語で作品について説明しながら館内を案内するツアーを無料で実施している。ボランティアで日本語ガイドを務める7人の「コミュニティー・アンバサダー」に話を聞いた。(取材・文:守屋太郎)

同館は1871年に創立されたオーストラリアを代表する美術館の1つ。シドニー市内中心部の東側に広がる緑地の一角にあり、自然光が降り注ぐ明るい館内から湾内の美しい景色が見渡せる。英国植民地時代から現在までのオーストラリアン・コレクション、先住民アボリジニナル作品、西洋・東洋の古典からコンテンポラリー作品まで約3万点を所蔵。来館に関しては入場料はなく、常設展は無料で、テーマごとの特別展を有料・無料のものを含めて年間30回以上開催。毎年100万人以上が来場している。

運営を支えているボランティアの人たちは、「ソサエティー・メンバー」(美術館会員)の募集などを行う「タスク・フォース」が約100人、英語ガイドが約150人いる。英語以外の言語(日本語、中国語、韓国語)を話すガイドは「コミュニティー・アンバサダー」と呼ばれ、約50人が在籍している。

 

多文化社会の橋渡し役に

日本語ツアーはほかの言語に先がけて2003年にスタートし、今年で12年目を迎えた。日本語のコミュニティー・アンバサダーは当初4人で始まり、現在では7人が活動している。その1人である鴨粕弘美さんは「(英語以外の)多言語のコミュニティーからの訪問客を増やすのが目的で、単なるガイドではなく各コミュニティーとの橋渡しをしています」と話す。

コミュニティー・アンバサダーは、高等教育(ターシャリー・エデュケーション=大卒相当)以上の学歴、同館のソサエティー・メンバーであることが応募の条件。まず面接試験をパスした上で、1年間の研修を受ける。研修では、ボランティアの心構え、館の歴史、作品の知識、プレゼンテーション(表現、説明)のスキルなどを習得する。

1年後に1時間のツアーを行う実技試験を受け、これに合格すればようやく正式に採用されるが、その後も新たに展示される作品や特別展の内容などについて、2週間に1回、半日の講義を受ける。また、ボランティアを続けるには、毎年1回の実技試験にパスする必要がある。

日本語ツアーで展示作品について説明する萩原愛子さん
日本語ツアーで展示作品について説明する萩原愛子さん

7人のメンバーのうち最も初期から携わっている萩原愛子さんは00年にタスク・フォースのボランティアを始め、03年からコミュニティー・アンバサダーを務めている。「常にボランティアをやりたいと考えていて、友人に(この仕事が)向いていると言われた」のがきっかけだった。吉澤なほみさんは「自分でも絵を描くので興味を持ちました。美術館にあふれるエネルギーが好き」と語る。森岡薫さんも「もともと絵を鑑賞するのが大好きで、退職後に応募しました」という。

課題は日本人の利用者をもっと増やすこと。チョーカー和子さんは「NSW州には約3万人の日本人がいらっしゃいますが、日本人の来館者は少ない。多くの人に来ていただければ」と話す。渡辺恵理子さんは「英語で勉強した美術の知識を日本語で説明するのは難しい」といい、「日本語で楽しんでもらえるよう」努力を重ねている。

ボランティアの仕事にはお金に代えられない喜びがある。「大学院で勉強するような美術の知識が得られます。美術館のスタッフやボランティアの仲間といっしょに仕事を楽しんでいます」とパーソンソン恵子さん。渡辺恵理子さんは「来館者に『また来ます』『今度は友人を連れてきます』と言われる」のが一番の励みになるそうだ。

 

1人でも多く利用してほしい

鴨粕さんは「私たちの活動をもっと知ってもらって、ニーズを掘り起こす必要がある」と考えている。より多くの日本人に利用してもらえれば、1つのテーマに焦点を当てたり、子ども、日本の学生、高齢者、障がいを持つ人などを対象にするなど特別ツアーも企画できるようになるという。「日本人がシドニーに来たら必ず行くべき名所」にするのが7人の目標だ。

渡辺さんも「癒される空間ですので、時間がある時は美術館に出かけて気分転換してみませんか。7人で力を合わせて、皆さんのご要望にできる限りお応えしたいと思いますので、1人でも多くの方に足を運んでいただきたい」と日本語ツアーの利用を呼びかけている。

英語力の有無にかかわらず、日本語で詳しく解説してもらえるのはありがたい。常設展の日本語無料ツアーは、毎週金曜日の午前11時から1時間催行している。10月末から始まる特別展「スコットランド国立美術館展 The Greats~巨匠たち~」のツアーに関しては、毎週水曜日と土曜日の午前11時から1時間実施する。少人数の個人が利用する場合は予約は必要ない。特別展のツアーに関しては、まとまった予約があれば毎週水曜日と土曜日の午前11時から1時間実施している。学校など団体ツアーも、要望に応じてアレンジする。問い合わせ・予約はEメールで下記のアドレス(日本語可)まで。

■NSW州立美術館日本語無料ツアー
Art Gallery of NSW
Art Gallery Rd., The Domain(マーティン・プレース駅から徒歩10分)
日時:毎週金11AM〜(常設展、年末年始のスクール・ホリデー期間を除く)
問い合わせ・予約Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au
開館時間:毎日10AM〜5PM(グッド・フライデーとクリスマス・デーは閉館)
入場料:無料(特別展は有料)


NSW州立美術館・日本語ボランティア・ガイド便り

今月からこのコーナーで州立美術館の催しを中心にさまざまなお知らせやご案内をさせていただくことになりました。「もっともっとたくさんの方に来ていただきたい」そんな思いをこめて、毎月新しい情報を発信していきます。

美術館が公認する私たち日本語ガイドは、ご来館いただく皆様に美術館でより楽しく有意義にお過ごし頂けるよう、ハイライト・ツアーや特別展ツアーを行っています。

今月の耳寄り情報をお知らせします。10月24日より「スコットランド国立美術館展The Greats〜巨匠たち〜」が開催されます。名だたるヨーロッパの巨匠の作品が集結する見ごたえ満点の特別展です。

期間中は、毎週水曜日と土曜日(12/20〜1/5を除く)午前11時から“The Greats”特別展日本語ツアーを、また常設展ハイライト・ツアーは毎週金曜日午前11時より行います。

グループで来館をご希望される場合は、事前にご予約いただければ、上記以外のご希望日時に行うことも可能です。(投稿=コミュニティー・アンバサダー・渡辺恵理子)

■問い合わせ
Tel: (02) 9225-1700(英語)
Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au(日本語可)


オーストラリアにまつわる川柳を募集中

日常生活を送るなかで起こる何気ない出来事をユーモアと風刺のセンスで表現してみませんか? 川柳は俳句と違って、日ごろの思いを5・7・5の17音に表すだけで、どなたでも気軽に作ることができます。

日豪プレスでは、先月からオーストラリアにまつわる川柳作品を募集中。応募作品が多数集まり次第、紙面で発表します。作品とペンネームをご記入の上、nichigopress@gmail.comまで。


SBSラジオ日本語放送10月のハイライト

SBSラジオ日本語放送は毎週、火曜、木曜、土曜の午後10〜11時に番組を放送している。番組は、AMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBS Radio1」を選択する方法で聞くことができる。

10月の「シドニーサイド」では、ウィロビーで行われた日本祭りをはじめ、グループ「声」の詩の朗読や日本語弁論大会全国大会のレポートなど行う予定。なお、5月末より毎月最終週の木曜に、日豪プレス翌月号の見どころを紹介している。次回は10月22日(木)放送予定。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
Facebook: www.facebook.com./SBSJapanese


10月4日、夏時間が始まる

NSW、VIC、TAS、SAの4州とACTで10月4日、夏時間(デー・ライト・セービング)が始まる。午前2時が午前3時へと1時間早まる。終了は2016年4月3日。QLD州、WA州、北部準州は、今年も採用しない。

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