2015年11月 ニュース/コミュニティー

表彰式は総領事公邸で開催された
表彰式は総領事公邸で開催された

料理研究家・出倉秀男氏に外務大臣表彰

農林水産大臣賞に続いて2度目

オーストラリア・シドニーを拠点に活動を行う料理研究家(日本料理式包丁シドニー四条真流文芸師範)、出倉秀男氏が日本政府より外務大臣表彰を受賞することになり10月7日、総領事公邸で表彰式が開催された。高岡正人・駐シドニー総領事は日本食の普及・発展に尽力してきた同氏の長年に渡る功績を称え、外務大臣表彰を授与した。出倉氏の日本政府からの表彰授与は農林水産大臣賞に続いて2度目となる。

出倉氏の最新刊「Sake」を紹介する高岡正人総領事
出倉氏の最新刊「Sake」を紹介する高岡正人総領事

出倉氏は1972年の来豪以降複数の日本料理店を経営、その後料理研究家へと転身した。日本料理のデモンストレーションや講演、コンサルティングなどを行う傍ら日本料理に関する著作活動を行うなどシドニーを中心に40年以上にわたり日本料理文化の普及に尽力してきた。本紙の取材に対し、出倉氏は「これまで自分と同じような活動をする人が少なかったので長く取り組んできたわけですが、これからの時代は若いジェネレーションが私に代わってどんどん出てくると思います。これまで私がやってきたのはあくまで土台を作る作業です。次のジェネレーションの方にはそれをどう使ってさらに日本の食文化を広げていくかを考えていってほしいですし、そういった新鋭の方々を私としても育てていきたいです。新しい日本食文化がオーストラリアで開かれていくのを楽しみにしています」とコメントした。


イベントではさまざまなパフォーマンスが行われ会場を沸かせた
イベントではさまざまなパフォーマンスが行われ会場を沸かせた

シチズン・オーストラリア、50周年記念イベント開催

精密電子機器メーカー、シチズン・ウォッチ・オーストラリア(本社=シドニー)は10月8日、オーストラリア進出50周年を記念したアニバーサリー・イベントをシドニー・オペラハウス内オペラ・ポイント・マーキーで開催した。

シチズン・ウォッチ・オーストラリアはシチズン・グループの中核企業、シチズン時計株式会社の海外拠点としては最も古い歴史を持つということで重要視されており、東京本社より戸倉敏夫・代表取締役社長、青柳良太取締役・副社長らも訪れた。

イベントでは豪州で人気のDJによるパフォーマンスなどさまざまな催しが行われ、訪れた参加者を大いに楽しませた。シチズン・ウォッチ・オーストラリア社の今関智明CEOは今回のイベントに際し、「これまでこういったイベントはあまりしてこなかったがこの機会にお世話になっているお客様を招待させていただきました。3年後の2018年はシチズン100周年。そこに向かってシチズン・ファンをもっと増やしていこうと思っています」とコメントした。


会場には豚の丸焼きも。来場者は視覚でもグルメを楽しんだ
会場には豚の丸焼きも。来場者は視覚でもグルメを楽しんだ

ナイト・ヌードル・マーケット、日系飲食店の出店目立つ

毎年恒例の大人気イベント「シドニー・モーニング・ヘラルド・ナイト・ヌードル・マーケット」が10月8~25日、シドニー市内のハイド・パークで開催された。今年は日系の飲食店を含む約50店舗がブースを出店した。Citi主催。

18回目を迎えた今年のナイト・ヌードル・マーケットは、日系飲食店の初出店が目立った。ニュートラル・ベイの手打ちそば店「新ばし」の高橋耕太さんは、「そばを知ってもらう良い機会。たくさんの人に食べてもらいたい」と期待感を示した。すき焼きを提供した大手定食チェーン「YAYOI」の北野純哉さんは、「すき焼きは(同社の)一番人気の商品。日本の食文化を楽しんでもらいたい」とコメントした。

また、シドニー人気ラーメン店「ずんど」は焼きラーメンをパンに挟んだ焼きラーメン・ロールを提供。同店の佐々木周さんは「接客もサービス。美味しいだけではなく記憶に残るラーメン屋でありたい」と意気込みを語った。

シドニーでは毎年10月、市内の主要レストランや飲食店でさまざまなグルメ・イベントを行う「グッド・フード・マンス」を開催。その中でもナイト・ヌードル・マーケットは最も人気が高いイベントの1つだという。


酒エキスポ&フードショー2015開催

食品卸のJFCオーストラリアは10月4日、シドニーのダーリング・ハーバーで日本の酒蔵、食品業者などを一堂に招いた「酒エキスポ&フードショー2015」を開催した。日本の食文化の普及を目的に開催される同イベントはこれまでメルボルンなどで行われてきたがシドニーで行われるのは今回が初めて。会場には、日本酒や日本食をさらにシドニーの飲食業界に深く浸透させるべく同社と取り引きのある50社が集まった。日本各地の酒蔵が自慢の日本酒や焼酎をはじめとしたお酒を紹介する一方で、加工品業者や調味料業者、ダシ業者など日本国外における日本食需要を支える各社もまたそれぞれの魅力を存分にプレゼンした。訪れていた飲食業界関係者の熱も一様に高く会場は盛り上がりを見せた。ユネスコ世界無形文化遺産にも登録され、ますます盛り上がりを見せる日本食業界。その動向から目が離せない。

ロンドンで開催されたインターナショナル・ワイン・チャレンジでアワードを取った山形県の「裏・雅山流」(新藤酒造)も来豪
ロンドンで開催されたインターナショナル・ワイン・チャレンジでアワードを取った山形県の「裏・雅山流」(新藤酒造)も来豪
ダシに定評のある新潟県の株式会社フタバのブースでは数多くの業務用のダシ商品がディスプレイされていた
ダシに定評のある新潟県の株式会社フタバのブースでは数多くの業務用のダシ商品がディスプレイされていた

「埼玉県物産&ツーリズム展」シドニーで開催

埼玉県は10月26日、シドニー市内のグレース・ホテルで、同県産の食品や観光をPRする「埼玉県物産&ツーリズム展」を開催した。催しの現地手配はグローバル・プロモーションズ・オーストラリア。会場では同県内の食品・酒造メーカー10社がブースを出展し、付加価値の高い同県産の食品や日本酒などを現地の食品・外食市場に売り込んだ。会場には食品輸入業、飲食業、旅行業などの現地企業約60社から120人以上が来場し、盛況となった。

埼玉県観光課は併せて埼玉県の観光地の魅力を来場者にアピール。東京都に隣接した埼玉県はこれまで外国人訪日客に見過ごされがちだったが、今後は江戸時代の街並みを残す川越、雄大な自然を誇る秩父などの豊かな観光資源を前面に打ち出していく方針だ。

初の試みとなる今回の物産&ツーリズム展を皮切りに埼玉県は今後オーストラリア市場の開拓を加速させていく。

埼玉県産の柚子を使ったさまざまな商品を試す参加者
埼玉県産の柚子を使ったさまざまな商品を試す参加者
小麦の生産地として大きな規模を誇る埼玉県はうどんの名産地。写真は土田物産(株)の土田康太専務
小麦の生産地として大きな規模を誇る埼玉県はうどんの名産地。写真は土田物産(株)の土田康太専務

左からJETROシドニー事務所の平野所長、JETRO秋田の大山所長
左からJETROシドニー事務所の平野所長、JETRO秋田の大山所長

秋田県産酒試飲プロモーションイベントが開催

秋田県と日本貿易振興機構(JETRO)秋田は10月19日、シドニー市内の居酒屋ますやで秋田県産酒の試飲プロモーション・イベントを開催した。当日は約50人の来場者を前に、プレゼンテーションや試飲を通じて秋田県産酒をPRした。

日本政府は「2020年に農林水産物・食品の輸出額1兆円」などを目標に掲げ、地方創生を推進。JETROではこれに貢献するため、各都道府県の農林水産物・食品の輸出を支援する「一県一支援プログラム」に取り組んでいる。秋田県は日本酒が対象商品とされ、今回出品された日本酒は、日本有数の米どころである同県の良質な水で育まれた米の美味しさを生かしているのが特徴だという。

JETRO秋田は、これまでも日本でオーストラリアのバイヤーを招いての試飲会、シドニーでの試飲会などPR活動を続けてきた。現地でのバイヤーが決まった上で開かれた今回のイベントでは、さらなる秋田県産酒の認知の拡大に期待を寄せるという。

イベントの広報を行ったJETROシドニー事務所の平野修一所長は、「日系飲食店だけでなく現地のお店にも取り扱われるように、裾を広げたい」とコメント。また、JETRO秋田の大山明裕所長は「一県一支援プログラムも3年目を迎えた。今後もできる限り活動を続けて、魅力を伝えていきたい」と語った。


握手を交わすビックス・ミートのアンソニー・プハリックCEOと森博幸・鹿児島市長
握手を交わすビックス・ミートのアンソニー・プハリックCEOと森博幸・鹿児島市長

ロウに包まれた状態でWAGYUを熟成させている。ビックス・ミートのみで行われる方法だという。
ロウに包まれた状態でWAGYUを熟成させている。ビックス・ミートのみで行われる方法だという。

工場の視察後、意見交換を行う視察団
工場の視察後、意見交換を行う視察団

食肉輸入卸大手「ビックス・ミート」を訪問
鹿児島県視察団、シドニーで

シドニーで複数の日本食レストランを経営する「ますやインターナショナル」は10月20日、鹿児島県の視察団を連れ、シドニー南部マスコットにある食肉輸入卸大手の「ビックス・ミート」を視察した。「ビックス・ミート」はブランドWAGYUとして知られるブラックモアWAGYUを唯一扱うとともにオーストラリア産WAGYUの扱いを一手に引き受けている。畜産関係者をメインに構成される鹿児島県の視察団は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の大筋合意に伴う畜産業界の今後の動向を占うべくシドニーを訪れた。

視察団団長の森博幸・鹿児島市長は本紙の取材に対し「TPPの大筋合意によって我々がどのような影響を受けることになるのか。現状をどういう形でとらえていくかということの参考にさせていただきたく今回はオーストラリアを訪問しました。鹿児島牛もブランド牛として品質は高いのですがなかなかポピュラーではないし、国外では全く知られていない。それをどういう風に売り込んでいくか。今後の商品開発も勉強しなければいけないと感じています」とコメントした。視察団はその後フィッシュ・マーケット内にあるビックス・ミートで各種WAGYUを試食。その後同社がウラーラで経営する高級食肉小売店「ヴィクター・チャーチル」へと移動しさまざまな乾燥肉のサンプルなどを食した。

翌21日、一向は「ブルーマウンテンズWAGYU」の通り名で知られる鈴木崇雄さんが経営するWAGYUファーム「ベルツリー・オーストラリア」を視察。種牛や餌の価格などさまざまな面から日豪間の比較を行うなど一定の成果を持ち帰った。今後ますます高まる豪州のWAGYU市場への注目。動向を注視していく必要があるだろう。


見学会に参加した自動車部会メンバー
見学会に参加した自動車部会メンバー

「燃料電池自動車 MIRAI」見学会が開催

シドニー日本商工会議所(会頭=卯滝勝:豪州三井物産)の自動車部会(部会長=深谷啓:トヨタ自動車オーストラリア)は10月7日、「燃料電池自動車 MIRAI」の見学会を開催、14人が参加した。

トヨタ自動車が開発した水素を燃料とする電池自動車「MIRAI」は、シドニーで開催された世界水素技術会議で公開された。参加者は「MIRAI」の展示車両を見学するとともに、走行時に排気ガスを出さないなど環境面にも配慮した性能について説明を聞いた。


■コラム「ダーウィンからの便り」

ダーウィンの新しいマーケット「マラック・マーケットプレイス」

ダーウィンは東南アジアに近いためマーケット文化が強く、夕日の美しいミンディル・ビーチ・マーケット、観光客に人気のパラップなど多くの市場が開かれています。そして今年新しくオープンしたのがダーウィン北部のマラック・マーケットプレイス。この市場の売りは、オーガニックや地元で採れた野菜を使う屋台です。

マーケットを企画したのは3人とも移民出身の女性で、イタリア出身のリナ、フィリピン人のメイ、そして日本人の私です。日本文化大好きのリナさんたっての願いで、私は屋台運営もすることになり、数あるメニューの中で選んだのはお好み焼き。日本ではB級グルメとカテゴライズされますが、こちらではヘルシーな食べ物とし受け止められたようで大人気。「日本食」と聞くだけで健康的と言うイメージが定着しているのでしょうね。

ほかにもさまざまな国の屋台が。マーケットと言えばアジアの食べ物ばかりになりがちですが、ここはコンゴやパシフィック・アイランドの郷土料理などが出店し、国際色豊かになりました。しかし生活習慣や時間の観念が違う国の人たちにルールを守ってもらうのは大変。でも私たちもみな移民ですから、根気よく説明し、オーストラリアの文化になじんでもらおうとしています。

アート&クラフトは地元産、手作りのみを厳選しています。将来的には地元のアーティストに作品を展示する場所を提供し、ワークショップを開催して物づくりの楽しさを感じてもらい、アボリジニの手作り作品を展示してい地元へ貢献していきたい、など夢は膨らむばかりです。

さてこのトライアル期間は大盛況で平均2,000人の人出がありました。初日は30店舗だったのが、最終日には50店舗と大人気です。来年は5月~10月(乾季)に開催予定ですのでダーウィンに来られることがあったらお越しください。多文化共生、そして日本文化の人気っぷりを感じること請け合いです、ダーウィンへようこそ!

■Malak Marketplace情報
Facebook: www.facebook.com/malakmarketplace?fref=tshttp://www.travelnt.com/en/darwin-and-surrounds/events/malak-marketplace


始業式の後、保護者と子ども達、先生全員での記念写真
始業式の後、保護者と子ども達、先生全員での記念写真

JCS日本語学校エッジクリフ校が開校

シドニー日本クラブ(JCS)は今年10月10日、3校目となる日本語学校をエッジクリフに開校した。

当日は、新入生10人の子どもたちが始業式に参加。その後、初めての授業が行われた。同校は、シドニー東部エッジクリフ駅前にあるアスカム・スクール(Ascham School)で、毎週土曜日午後2時〜4時35分まで授業が行われる。

JCS日本語学校は英語圏で暮らす子どもたちにとって必要な日本語学習や日本文化の継承を目的に設立され、今回開校したエッジクリフ校のほか、シティ校とダンダス校がある。

エッジクリフ校では随時、新入生を募集している。入学を希望する人は、jcs.edgecliff@gmail.comまで。


JETROにて講演するハイランド真理子氏
JETROにて講演するハイランド真理子氏

WAW! 2015公式サイド・イベント
ハイランド真理子が講演

シドニーで活躍する女性起業家、ハイランド真理子氏の講演が10月22日、「シドニー・ビジネス女子会」の呼びかけの下、マーティン・プレイスの日本貿易振興機構(JETRO)で開催された。
 アナウンサーやコピーライターの経歴と日豪での起業家としての実績を持つハイランド氏は「仕事や人生の失敗を通じて学んだことを女性として多くの人に伝えたい」と述べ、講演では32年にわたる自身のシドニーでのキャリアのほか、恋愛、結婚、出産など女性ならではの視点から広く語られた。
 同講演は外務省により東京で今年8月に開かれた「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム(WAW!2015)」の公式サイド・イベントで、聴衆にも女性の姿が多く見られた。


捕虜収容所跡を背景にツアー参加者集合
捕虜収容所跡を背景にツアー参加者集合

カウラ桜ツアーを開催、シドニー日本人会

シドニー日本人会(会長=桝谷亨:三菱東京UFJ銀行)の文化委員会(委員長=小林伸一:丸紅オーストラリア会社)は9月26日(土)~27日(日)、毎年恒例のカウラ桜ツアーを開催。日本人会会員、日本クラブ会員など37人が参加した。

第2次世界大戦中、シドニーから西に約330kmの内陸にあるカウラには捕虜収容所があり、1,000人以上の日本兵捕虜が収容されていた。終戦前年の1944年8月5日午前1時50分ごろ、「カウラ・ブレークアウト」という集団脱走が決行され、日本兵231人、オーストラリア兵4人の死者と、多くの負傷者を出す惨事となった。こうした歴史的背景から、カウラ市は毎年、カウラ・ジャパニーズガーデンに桜が咲く9月下旬に「桜まつり」を催し、その最終日に戦没者慰霊祭を実施している。

今回のツアーは、初日にキャンベラを訪れ、戦争記念館を見学。さらに在オーストラリア日本国大使公邸を訪問し、その後、国会議事堂を見学した。さらに2日目は、日本人会・桝谷亨会長、商工会議所・卯滝勝会頭、日本クラブ・平野由紀子副会長が戦没者慰霊祭に参列。引き続きツアー参加者はカウラ霊園、捕虜収容所跡、カウラ・ジャパニーズガーデンを見学した。


ゴーギャンの「3人のタヒチ人」
ゴーギャンの「3人のタヒチ人」

NSW州立美術館・日本語ボランティア・ガイド便り

「スコットランド国立美術館展~巨匠たち~」がいよいよ始まりました。ゴーギャンは後期印象派を代表する画家で、1890年代に彼は制作と生活の楽園を求めてタヒチへ行きました。この作品は2人の女性がりんごと花を持ち、恐らくりんごによってシンボル化された悪徳と、花によってシンボル化された美徳との選択を真ん中に立つ男性に問いかけているのかもしれません。

紙面ではわからない本物の素晴らしい色彩、マティエールを展示場で満喫してください。入場は有料ですが、毎週水曜日と土曜日の午前11時から無料日本語ツアーがございます。また、常設展の日本語ハイライトツアーも毎週金曜日11時から行っています。

グループでご来館をご希望の場合、事前にご予約をいただければ上記以外のご希望日時に行うことも可能です。(投稿:コミュニティアンバサダー・盛岡薫)

■問い合わせ
Tel: (02)9225-1700(英語)
Email: communityambassadors@ag.nsw.gov.au(日本語可)


旅行博のオーストラリア・ブースにて(Photo: 青木公)
旅行博のオーストラリア・ブースにて(Photo: 青木公)

東京・旅行博でワイン、チーズ売り込み

世界最大級の旅行博、ツーリズムEXPOジャパンは9月26~27日、東京ビッグサイトで開催された。会場をひと回りすると、世界一周した気分になれると十数万人の来場者があった。

オーストラリアは、クイズ・ラリーでブース壁面に展示された写真などを見て6つのクイズに挑戦する仕組み。例えば、シドニーにあるレストラン「ユキズ・アット・キー」から見える世界遺産は? ①ウルル・カタ・ジュタ国立公園、②オペラハウス、③グレートバリアリーフ、のクイズに答え、正解ならオーストラリアのワインかコーヒーが試飲できた。

ニュージーランドは、羊でなく「牛」の国ですというメッセージとともに1日3回、ワインかチーズの試食を行い長い行列ができていた。10種類のチーズが試食でき、バターやチーズの対日輸出を増やそうとフォンテラ社が出展した。(投稿=東京・青木公)


キュート・カルチャーについて講演を行ったクリスティーン・R・矢野氏
キュート・カルチャーについて講演を行ったクリスティーン・R・矢野氏

「ソフト・パワーと文化外交」をテーマに講演会

日本のクール・ジャパン政策などで注目を集める「ソフト・パワーと文化外交」をテーマとした講演会が10月13日、ジャパン・ファウンデーション(JPF)主催の下、オーストラリア・ナショナル大学(ANU)の協力を得て開催された。

会場となったJPFではANUのサイモン・アベネル氏により招聘されたクリスティーン・R・矢野氏(キュート・カルチャー研究/ハワイ大学)、渡辺靖氏(パブリック・ディプロマシー研究/慶応義塾大学)、岩渕功一氏(トランス・アジア・グローバリゼーション研究/モナッシュ大学)の3人の専門家による講演が行われた。矢野氏の講演では人気キャラクター「ハローキティ」に象徴される「Kawaii」文化の存在とその国際的伝播の軌跡などが語られ、満席の会場からは講演後に多くの質問が寄せられるなど盛況を博した。


BMPAのメンバーたちと
BMPAのメンバーたちと

【特別寄稿】

バルガ訪問記─資源メジャーによる炭鉱拡張阻止に立ち上がったワイン農家たち

今年の8月末から9月初旬にかけてNSW州の炭鉱問題で、フロントライン・アクション・オン・コールの活動家メンバー、野田沙京さん、ジョナサン・モイランさんとともに、日本人観光客にもなじみの深い世界有数のワイン産地、ハンター・バレーの一角にあるバルガを訪問しました。

バルガはおよそ200年の歴史を持つ、350人ほどの住民が暮らすシドニー郊外の典型的な牧歌的なコミュニティです。周辺にはワイン地場産業を支えるブドウ畑やオリーブ農園を取り囲むようにいくつかの巨大な炭鉱が操業しています。6年前から資源大手リオ・ティントが進めようとしているマウント・ソーリー・ワークワース(MTW)露天採掘鉱の拡張に対して住民たちは、ワイン生産のみならず地域の貴重な生態系やコミュニティの健康に対して大きな脅威を与えることから、バルガ・ミルブロデール進歩協会を組織して、法廷闘争や州の企画評価委員会での陳情など、法律内で許されているさまざまな手段を使って闘いを続けてきました。

地域の雇用創出や経済活性化をうたったMTW拡張申請は2012年に認可されましたが、翌年の土地環境裁判所、昨年4月の最高裁では相次いで取り消しの判断が示されています。これに対してリオ・ティントは新しい拡張案を計画・インフラ省に提出します。さらに今年の3月になって、委員会は住民に対して転居による賠償を受けるかコミュニティの全体が移転するかの提案を突き付けます。2回の法廷闘争を勝利した住民側は提案には応じません。そんな中、住民たちに朗報がもたらされます。7月にベアード政府は、資源開発プロジェクトについてそれが与える経済と環境・社会の影響を均等に配慮するよう、環境計画方針の規約を改正したのです。新規約にもとづいて委員会は、MTW拡張申請を議論する公聴会をシングルトンで9月7日に開催します。

リオ・ティントの採掘鉱
リオ・ティントの採掘鉱

わたしたちがバルガを訪問したのは公聴会を目前にした9月1日でした。準備に忙しい協会のメンバーたちが温かく迎えてくれました。お世話になったのが、ハンター・バレーでは最大の有機ワイナリー、アセラ・エステートを経営するブラウン夫妻のお2人です。定年後の第二の人生を美味しいワイン生産とブドウの栽培に費やし、気の置けない隣人たちと地元の豊かな環境に囲まれながら裕福な生活を謳歌している人たちです。ただ、豊かな生活に満足しているかに見える夫妻ですが、資源メジャーや炭層ガスの探鉱を企てるAGL社を前にして市民的不服従の活動家へと変貌していったといいます。

10月22日、住民たちの期待を裏切るように委員会は条件付きながら拡張承認に向けた勧告を出しました。今彼らの間には深い失望と怒りが広がっています。(投稿=原田公・熱帯林行動ネットワーク(JATAN)事務局)


在ブラジル被爆者。右から渡辺淳子さん、森田隆さん、盆子原国彦さん(JICA横浜にて)
在ブラジル被爆者。右から渡辺淳子さん、森田隆さん、盆子原国彦さん(JICA横浜にて)

在ブラジルの原爆被爆者の声
横浜でトークと展示会

戦後70周年の夏、8月中旬に「海を超えにヒロシマ・ナガサキ」という、映像展示とトークショーがJICA横浜で開かれた。この企画者はメキシコ在住の映像作家、竹田信平さん(37)だ。ブラジルに移住した3人の被爆者が語る自分史に、戦後生まれが多い聴衆はじっと耳を傾けていた。

竹田さんは大阪生まれ。父の転勤でドイツとアメリカで過ごし、2005年に米国西海岸の基地の街で、国際結婚したヒロシマ出身の被爆女性と出会って、その被爆体験にショックを受けた。以来、南北アメリカ大陸8カ国で60人以上とインタビューして本を書き映画も撮った。北米大陸には約1,000人、中南米には約130人の移住被爆者がいると推定されている。「日豪プレス」8月号に登場した、ブレア照子さんのようにオーストラリアにも移住被爆者が暮らしている。8月6日に広島で平和祈念式に出席のため来日。3人の海を渡った被爆者はトークショーで、日本語と一部ポルトガル語で次のように語った。

 

被爆平和協会つくる

森田さんは大正生まれの91歳。広島の爆心地から1.4キロの路上で被爆。日本陸軍の中野学校卒で憲兵隊員だった。3日間入院。戦後、憲兵ゆえに公職追放された。妻も被爆者、2児の父に。敗戦11年目に家族4人で42日間の船旅でブラジルへ。金を稼いで日本に戻るつもりだった。日本政府や広島市役所は在外被爆者には冷たかった。1984年、「ブラジル被爆平和教会」を結成。時計屋のあと日本食品店を営み、ボランティアで、ブラジルの小、中、高校、大学へ出かけ、ポルトガル語で、原爆の恐ろしさを訴えている。

 

平和教育に尽くす

渡辺淳子さん、盆子原(ぼんこはら)国彦さんは、幼かったので被爆時のことを覚えていない、という。2歳だった渡辺さん(72)は、広島市街にいて、放射能に汚染された黒い雨を浴びた。25歳でブラジルへ渡ったが、その時まで、自分が被爆者とは知らなかった。母はロサンゼルス生まれで、自分もいずれ海外へ出たいとは思っていた。20歳の時、海外移住事業団の移住ポスターを見て、花嫁派遣で渡航。港へ出迎えの夫候補と結婚した。毎年8月6日近くなると、ブラジルのメディアが取材にくる。彼らは、ヒロシマで生き残った人(渡辺さんのこと)がいるのかといって驚く。放射能禍や体験談を話す。学校へも話に行く。今年はもう20回ほど。ブラジル人には「原爆を落としたアメリカは憎くないのか」と聞かれる。戦後70年で、被爆の証言者が消えていくのが心配だ。

 

核兵器、原発なくせ

今回の映像展示とトークショーを企画した竹田信平さん
今回の映像展示とトークショーを企画した竹田信平さん

盆子原さんの母は行方不明。高校卒業後、林業の実習を受け1961年に渡航。パラナ州の原生林を切り倒して、コーヒー畑を開墾した。30歳で自立。植林や測量会社で働いた。被爆者手帳は持っていたが、ブラジルでは通用しなかった。88年から日本の医師団が来るようになって健診を受けている。被爆者以外とはつき合わなかったり、結婚に差しさわりがあると、被爆を隠したりする人もいた。差別もあったという。森田さんが被爆者平和教会を作ってから、仲間入りした。しかし核保有国は増え、フクシマの原発事故で誰も、責任を取っていない。原発の核廃棄物をどうするのか。1日も早く、国際的に核兵器を禁止すべきだ、主張した。

トークの終わりに森田さんは「外国にいると日本がよく観察できる。核と人間は共存できない。原子力発電所も反対です」と述べ、盆子原さんも「世界は日本を注目している。憲法9条を変えるとかいう人もいる」と鋭い発言で、日本の進路に憂いをみせた。

司会役の竹田信平さんは、広島と長崎両市でも展示会と講演で「核兵器や被爆は、昔のこと、ではなく、現在進行中だ」と指摘、被爆者インタビューでの話は、心に重くのしかかってきた、という。(投稿=横浜・青木公)


JJBA 、今年2回目のライブをチャッツウッドで開催

2000年に発足した日本人中心の音楽同好会JJBA(Japan Jazz & Blues Association)が11月21日、今年2回目となるライブを開催する。ライブでは6つのバンドが、和洋ポップス、ロック、アニメ・ソング、フォーク、ジャズ、ブルース、ファンクなど趣向を凝らした楽曲を披露するという。

また当日、チャッツウッド駅西口にある「誠弁当」で、「JJBAライブに来た」と言うと、通常15ドルのお弁当が限定20個(数量限定)につき13ドルで買える特典がある。また前日までに予約すると、おつまみ3点セットが無料でつく特典もあるという。お弁当に関する詳細は誠弁当(Tel:(02)9411-1863、Web: www.facebook.com/makotobentoMKB)まで問い合わせのこと。

■JJBA 2015 2nd LIVE
会場:チャツウッド・クラブ(The Chatswood Club, 11 Help St., Chatswood, NSW)
日時: 11月21日(土)5:30PM~9:30PM(開場は5PM)
料金:大人 $10、中高生 $5、小学生以下 無料
注意事項:会場での食事の販売なし(食事の持ち込み可、テーブル席あり)。飲み物はすべて会場バーにて購入(持ち込み不可)
問い合わせ:東海林(しょうじ)0412-837-612もしくはyoshihikoshoji@yahoo.co.jp


SBSラジオ日本語放送11月のハイライト

SBSラジオ日本語放送は毎週、火曜、木曜、土曜の午後10〜11時に番組を放送している。番組は、AMラジオ1107khzにチューンを合わせる方法と、デジタル・テレビのデジタル・ラジオ「SBS Radio1」を選択する方法で聞くことができる。

11月の「シドニーサイド」では、日本語弁論大会全国大会や祭り in シドニーのレポートをはじめ、日本映画祭のゲスト、田口トモロヲ監督のインタビューをお届けする予定。なお、毎月最終週の木曜に、日豪プレス翌月号の見どころを紹介している。次回は11月26日(木)放送予定。

■SBSラジオ日本語放送
Email: Japanese.program@sbs.com.au
Web: www.sbs.com.au/Japanese
Facebook: www.facebook.com./SBSJapanese

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