2015年12月 メルボルン/ローカル・コミュニティー・ニュース

日豪交流について述べるゲスト・スピーカーの草賀純男大使(Photo: Tallzeebaa)
日豪交流について述べるゲスト・スピーカーの草賀純男大使(Photo: Tallzeebaa)

メルボルン日本商工会議所会頭・高田光進氏(Photo: Tallzeebaa)

メルボルン日本商工会議所会頭・高田光進氏(Photo: Tallzeebaa)

メルボルンで合同晩餐会を開催

日豪関係者200人が参加

日豪協会・商工会議所・日本人会協同の春の晩餐会が10月16日、メルボルン市内のホテルで開催され、200人超が参加した。豪日交流基金理事長で豪日協会名誉議長であるマレー・マクリーン元駐日大使が開会の挨拶を行った後、メルボルン日本人会50周年を記念し嵯峨伸二会長が乾杯の音頭を取った。

今年のゲスト・スピーカーは特別ゲストとして招かれた草賀純男・駐オーストラリア特命全権大使が自身とオーストラリアとの関わりを交えながら、日系企業と豪州の強い結び付きなど日豪交流について述べた。

羽田恵子メルボルン総領事、VIC州議会からは労働党党首代理のコリン・ブルックス議員、メルボルン市からはスーザン・ライリー副市長が出席。最後はメルボルン日本商工会議所会頭・高田光進氏が、今年初めに発効した日豪経済連携協定(JAEPA)によりますます活発となった日豪関係を今後も更に発展させ、日本人商工会議所として2国間の関係強化に一層注力していく考えを示した。また、来年2月28日に開催予定の2016年メルボルン夏祭りにも触れ、「今後も変わらぬ協力をお願いしたい」と述べ、春の晩餐会の幕を閉じた。


日本生命、豪の生保事業会社を買収

日本生命保険は10月28日、メルボルンに本社を置くナショナル・オーストラリア銀行(NAB)の生保事業の買収に合意したと発表した。同行傘下にあるMLC Limitedの生保事業の株式80%を取得し、両行間で20年間の販売契約を締結、NABはMLC株式の残り20%を引き続き保有する。買収金額は約24億ドル(約2,040億円)で、買収手続きの完了は2016年9月から12月を予定している。

MLCは豪国内2位を占める生命保険会社で、親会社であるNABが抱える顧客へのアドバイザー・チャネルや銀行窓口販売チャネルなどをベースにした強力な販売ネットワークを持つ。人口減などにより今後の国内生保事業の成長は軟化するとみられる一方で、豪州の生保市場は先進国の中でも高い人口増加率や、スーパーアニュエーション制度を通じた保険料収入の拡大によって、今後も長期に渡って高い成長が期待されている。

11月に三井生命との統合契約書も締結した日生は、今後10年間で国内外のM&Aに最大1兆5000億円を投資する経営計画を発表している。


アート・プロジェクトのための折り紙ボートを募集

メルボルンの南東郊、ダンデノン市在住の日本人アーティスト・北野素子さんが、来年1月から同市の図書館で展示される作品に使う折り紙ボートを募集中だ。作品は同氏が経験した移民たちとの出会いや、船文化を持つ日本を表現する4隻の船のオブジェで、折り紙ボートは日本を題材にした船の表面装飾として使われる。北野さんは「サイズや折り方、色は問わないので多くの人に協力して頂きたい」と呼びかけている。ボートの表面に名前やイラスト、似顔絵を描いても可。募集は12月末まで、下記の住所へ郵送する。

■Ship of Dreams折り紙ボート送り先:
Motoko K.Kitano
Heritage Hill Museum & Historic Gardens
P.O.Box 200 Dandenong
Web: www.greaterdandenong.com
問い合わせ:www.motoko-art.com


在メルボルン日本国総領事館からのお知らせ

11月13日夜(現地時間)、フランスの首都パリ10区および11区ならびにパリ北部近郊の国立競技場において銃撃事件などが発生し、仏政府の発表によると129人が死亡、300人以上が負傷しました。海外に渡航・滞在される方は、上記のような情勢に十分留意し、誘拐、脅迫、テロなどの不測の事態に巻き込まれることのないよう外務省が発出する海外安全情報および報道などにより、最新の治安情勢などの関連情報の入手に努めるとともに、日頃から危機管理意識を持つよう努めてください。特にテロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、欧米関連施設、公共交通機関、観光施設、デパートや市場等不特定多数が集まる場所など)を訪れる際には周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を離れるなど、安全確保に十分注意を払ってください。


オーストラリアでの一歩はメルボルンから、高木さんは多くの人に協力を呼びかけていく。
オーストラリアでの一歩はメルボルンから、高木さんは多くの人に協力を呼びかけていく。

「Table for Two」は先進国と開発途上国の子どもたちが、時間と空間を越え食事を分かち合うイメージからつけられた。

「Table for Two」は先進国と開発途上国の子どもたちが、時間と空間を越え食事を分かち合うイメージからつけられた。

食卓から社会貢献―日本発
食べることで飢餓の子どもたちを救えるプログラム

 世界人口約70億人のうち、10億人が飢餓や貧困に苦しむ一方、10億人が過剰な食物摂取による肥満や生活習慣病に罹っているといわれる。肥満と飢餓という「食による不均衡」を解消するため、日本発のプログラム「Table for Two」をオーストラリアにも広めようと立ち上がったのが、メルボルン在住の高木敦さんだ。

日本のNPO法人「テーブル・フォー・ツー(以下TFT)」のプログラムは、対象の定食や食品を食べることにより1食につき30豪セントが、飢餓に苦しむ貧困国の子どもたちへ学校給食費として提供される。これは子どもたちが給食を食べられるようになるだけでなく、先進国における肥満の問題解決の一助にもなる。

在豪30年という高木さんは大学で日本語講師をしながら、役所のサステナビリティ・アンバサダーとして気候変動防止プロジェクトに参加し、気候変動による食糧不均衡を知った。TFTの設立者・小暮真久さんとは20年前スインバン大学で知り合い、小暮さんゆかりの地であるメルボルンでこのプログラムを推進する個人や団体がないのを不思議に思ったのがきっかけだった。理念や活動を豪州で紹介できないか、自分にできることは何かと思い、自らがTFTオーストラリアを立ち上げた。

現在、日本では600以上の企業、団体、レストランが賛同しているが、オーストラリアでは始まったばかり。「日本食レストランや日系企業様からご協力頂けるか、お話しをさせて頂いています。ご協力、ご賛同してくださるレストランや企業様がいらっしゃいましたらご一報ください」と話し、将来は地元の学校やカフェなどでも導入してもらえるよう活動をしていく。

メルボルンではホーソンにある「Ocha Restaurant」がこのプログラムに賛同し、今年7月からメニュ―を提供しているので、足を運んで食べることで個人でも気軽に参加できる。メルボルンから始まった活動がオーストラリア全土に広がり、多くの人が食事を通し「世界の飢餓と肥満の解消に貢献できる」という意識改革のために挑戦を続けている。

■Table for Two Australia代表・高木敦
Web: www.facebook.com/tft.aus
問い合わせ:atakagitftaustralia@gmail.com

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る