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豪コロナ死者数、1万人超える 国民1人当たりの数字は世界の優等生

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今年に入り7,500人が死亡 感染者数は再び増加傾向

出典:Our World in Data

 豪州の新型コロナウイルスの死者数が累計で1万人を超えた。連邦保健省によると、7月5日時点の累計死者数は1万86人となった。累計感染者数は829万1,349人となり、国民の3人に1人がすでに感染している。

 死者数を地域別に見ると、一番多いのはビクトリア(VIC)州の4,009人、2位はニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州の3,627人、3位はクイーンズランド(QLD)州の1,281人などとなっている。年齢別では、80〜89歳が男性1,952人、女性1,435人と最も多い。

 豪州で1人目のコロナ感染者が確認されたのは2020年1月25日。78歳の女性が国内で初めてコロナで死亡したのは同年3月1日だった。以来、政府は1年半以上にわたって厳しい行動制限を施行してきた。しかし、21年末以降、政府は「コロナとの共生」に舵を切り、規制を緩和している。

 公共放送ABC(電子版)によると、死者約1万人のうち今年に入ってから7,500人が死亡した。同放送は、このままのペースが続けば「年内にさらに7,500人が死亡する」との専門家の見方を伝えている。マスク着用者の減少やワクチン接種率の低下を背景に、新規感染者数が6月末以降1日3万人を超えるなど、感染が再び拡大しつつあるためだという。

 ただ、国際的に見ると、豪州は依然としてコロナ死者が少ない「優等生」となっている。英オックスフォード大発祥のデータベース「アワワールド・インデータ」によると、豪州の人口100万人当たりの死者数は391人。ブラジル(3,140人)や米国(3,058人)、英国(2,648人)などのコロナ感染者数が多い主要国と比べて突出して少ない。なお、全世界では805人と豪州の約2倍、日本は249人となっている。

■ソース

Coronavirus (COVID-19) case numbers and statistics, Department of Health and Aged Care

Coronavirus (COVID-19) Deaths, Our World in Data

Since the pandemic began, more than 10,000 Australians have died of COVID-19 and, if this year’s trend continues, it could get a lot worse, ABC News

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