分かりやすく解説!為替の世界「外国為替証拠金取引(FX)とは?その2 仕組み

分かりやすく解説!為替の世界

第10回 外国為替証拠金取引(FX)とは? その2 仕組み

FXが外貨の売り買いをすることで利益(あるいは損失)を得る取引きであることは皆さんご存知のことと思います。しかし、FXでは、ある通貨を買ってもその通貨が自分のものになるわけではない聞くと、皆さんは不思議に思うかもしれません。

皆さんがニュースなどで見る為替レートはスポット•レートと言い、通貨の交換を行おうとする2者がこのレートでの交換を合意すると、実際の通貨の受渡しは2営業日後に行われます。2営業日の猶予があるのは、海外送金に要する日数や時差を考慮しているためです。レートを確定した日のことを約定(やくじょう)日(contract date)、通貨の受け渡しを行う日を決済日(value date)と言います。

FXでも、通貨を売り買いする際のレートはスポット•レートなのですが、2営業日後には通貨の受け渡しは行われません。もし実際に通貨の受け渡しが行われると、皆さんは取引き相手であるFX会社に対して売り通貨を満額支払わなければなりません。

仮に皆さんが1ドル65円で650万円を買ったら、2営業日後に10万ドルを支払わなければいけないことになってしまいます。しかし、FXでは決してそんなことはありません(もしそうであれば、FXは普及しないでしょう)。実はFXでは決済日は来ないのです。どういうことなのでしょうか?

FXでは、決済日が来る前に決済日を延長しているのです。毎日決済日を延長し続けることで通貨の受け渡しをしなくてもいいようにしているのです。受け渡しが行われないということは、皆さんが買った通貨を所有することはありません。また、皆さんが売った通貨を実際に用意する必要もないわけです。つまり、通貨をあるレートで交換する「約束」をしているだけなのです。

では、この約束を解消するにはどうすればいいのでしょうか。買うと約束した通貨を、今度は反対に売るという約束をすればいいわけです。その時のレートが買う約束したとのレートよりも良ければ差額が儲けとして受け取れるわけです。

FXのようにに現物の外貨を取引きするのではなく、そのから派生した「約束」を取引きしているという意味で、このような金融商品を金融派生商品(デリバティブ)と言います。


KVB Global Markets
取締役日本部門ヘッドチーフFXカスタマー・ディーラー
山田悟

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