「オーストラリアの主流はアストラゼネカ・ワクチン」

連邦主席医務官「国内供給は国産で十分」

 連邦政府が2021年3月末に計画していたコロナウイルス・ワクチンの国内配布は2月末にまで早まりそうな中で、ポール・ケリー連邦主席医務官は、「国民の大部分は、国内ライセンス生産のオクスフォード大学/アストラゼネカ社(イギリス)開発ワクチンの接種を受けることになる」と語った。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア国内で医薬品管理局(TGA)の認可を真っ先に受けるのはファイザー/バイオンテック社開発のワクチンになる公算が強いが、オーストラリアではメルボルンのCSL社が既にオーストラリア国内認可を見越してイギリスで開発されたワクチンの量産体制に入っており、広く出回るのはこちらになる。

 ケリー主席医務官は、「ファイザー社のワクチンはアメリカ、イギリスその他の国で緊急使用認可が出ており、真っ先に世界で広く使われているが、オーストラリアにとっては海外生産品であり、オーストラリアへの入荷は著しく限定される。しかも、ファイザー・ワクチンは使用直前まで零下70度で保管しなければならないという欠点がある」と語っている。

 TGAが認可を決定するのに必要なアストラゼネカ・ワクチンの資料は2月に届くことになっており、認可がおり次第直ちに大きな量で国内配布が可能になる。しかも、アストラゼネカ・ワクチンは通常の冷蔵庫で保管ができるため、遠隔地への配布も難しくないという利点がある。

 また、ファイザー・ワクチンは1,000万回分を確保契約しているが、アストラゼネカ・ワクチンは53,800回分を確保しており、全国民に2回の接種が可能な量がある。

 ケリー主席医務官は、「昨年12月に出された第III相試験中間報告が手許にあるが、アストラゼネカ社からもっと完全なデータがTGAに届く予定になっており、その段階で接種用量も確定していると思う」と語っている。

 また、「これまでアストラゼネカ・ワクチンを使っている国では全量2回の接種を行っている」と発表しているが、2020年11月にアストラゼネカ社が発表したワクチンの有効性試験では2回の全量接種を受けたグループでは62%の有効性だったが、最初に半量接種を受け、2週間後に全量接種を受けたグループでは90%の有効性があったと報告されている。ただし、このグループは2,741人と少ないため、データの信頼性が確かめられていない。

 ケリー主席医務官は、「このようなぶれがあるため、最終的な試験報告を待つべきだと考えている」と語っている。
■ソース
Most people in Australia will get AstraZeneca COVID-19 vaccine, Chief Medical Officer Paul Kelly says

 幌北学園 blancpa novel-coronavirus nichigowine  kidsphoto

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る