メルボルンの急激な患者増加はインド型変異株

患者は短時間に強力な感染力獲得、致死率は不明

 現在のメルボルン北郊で発生したコロナウイルス・クラスターは1週間で30人に達しており、ゲノム解析で、感染後短時間で強力な感染力を示すインド型変異株と判定されている。

 5月28日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 5月27日深夜、VIC州全域がコロナウイルス・ロックダウンに入っており、このインド型変異株は他の国でも迅速な感染力で知られている。

 VIC州政府のジェームズ・マーリノ州首相代理は、「海外での蔓延ぶりから、インド型変異株の感染力は強く、感染者の広がりを抑えることがどれほど難しいかはよく分かっている」と語っている。

 2020年10月にインドで発見されたインド型変異株には現在B.1.617.1、B.1.617.2、B.1.617.3の3つの亜系統があり、既に世界の40か国に広まっている。3つの亜系統はいずれもスパイクタンパク質に突然変異があり、感染力が強力化している。現在、メルボルン市北郊地区に広がっているのはB.1.617.1系統で、他にはイギリス型変異株のB.1.1.7、南アフリカ型変異株のB.1.351がある。

 現在イギリスで蔓延しているのはB.1.617.2で、イギリス型のB.1.1.7よりも50%感染力が強いと考えられており、そのイギリス型も当初の従来型よりも50%から100%強力な感染力がある。

 疫学者のレイナ・マッキンタイア教授は、「ただし、感染力は強くても従来型より致死率が高いかどうかはまだ判明していない。ただし、インド型の症状は従来型と異なり、腹痛、吐き気、吐瀉、下痢、難聴などの症状が現れ、また発熱もない。そのため、従来型だけでなく、このインド型の症状にも注意しなければならない」と語っている。

 シドニー大学のウイルス学者、ミーガン・ステイン氏は、「早くからイギリスで流行しているB.1.617.2に比べるとVIC州のクラスターになっているB.1.617.1についてはまだよく分かっていない」と語っている。

 また、世界保健機関(WHO)も、「B.1.617」は他の型に比べて感染力が強く、しかも患者が感染してから感染力を持つまでの時間が短くなっていることもクラスターの原因になっている。マーリノ州首相代理は、「患者がウイルスに感染してから他の人にうつすようになるまでの時間が極端に短くなっており、従来型なら感染してから感染させるようになるまでに5日から6日程度の日数があったが、新しい型では24時間で感染力を持つようになっている」と語っている。

 ただし、インド型は感染力は強いが、ロックダウン、手洗いやマスク着用、社会的距離などの措置で感染の広がりを防ぐことができることは従来型と変わりがない。
■ソース
What is the ‘Indian variant’ of COVID-19 that is spreading in Victoria?

 Happy Rich Harding legal 幌北学園 Japanaroo  kidsphoto
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