「頼る情報源はメディアだけ」と外務貿易省批判

NZ火山島噴火事故で行方不明の豪人家族

 12月9日、50人近い観光客がニュージーランド(NZ)のホワイト・アイランド上陸中に噴火し、約半数が救出され、うち6人が死亡している。一方、NZ当局はすでに島に生存者はいないと判断し、10日から捜索隊を派遣しているが、島のクレーターは高熱の火山灰が積もっており、しかも近々噴火する確率は50%とされる危険な状況で遺体の引き揚げと身許確認はかなり長引くとされている。

 ブリスベン出身のジュリー・リチャーズさん(47)と娘のジェシカ・リチャーズさん(20)の2人は死亡と身許が初めて確認されている。

 しかし、行方不明者の家族は、「外務貿易省(DFAT)からはろくろく連絡も情報もなく、もっぱらメディアの報道に頼っている状態だ」として、連邦政府DFATの対応に不満を募らせている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 コフス・ハーバー出身のリック・エルザーさんとガール・フレンドのカーラ・マシューズさん(いずれも32)は、先週、シドニー・サーキュラーキーからオベーション・オブ・ザ・シーズ外洋クルーズ船でニュージーランド一周の船旅を楽しんでいた。しかし、9日の噴火以来2人から連絡はなく、ピーター・エルザーさんは、「息子とガールフレンドは所在不明の8人に混じっているのではないか、とすればすでに島で死亡しているのではないか」と語っている。

 さらに、「ところが、オーストラリア政府からはこれまで何の連絡もない。このような海外で起きた大事故の場合にはDFATが国内の直近の家族に直ちに連絡し、情報を伝えるべきではないか。メディアの報道に頼るしかなく、政府に海外で事故に巻き込まれた国民の家族への配慮がまったく欠けている」と不満を語っている。

 2人は、友人のポール・マーサさん、アレックス・シーベラスさんらとクルーズ船旅行していたが、この事故でマーサさんとシーベラスさんは船旅を続けることを断念し、オークランド病院に運び込まれたもう一人の友人に付き添っている。

 エルザーさんは、「マーサさんとシーベラスさんは船旅をあきらめてオークランドに留まり、夜も昼も自費で情報集めに努力し、私達に伝えてきてくれている」と感謝の気持ちを語っている。

 さらに、リックさんの働いていたウールワースも、「この大変な時に私達に大きな協力の申し出をしてくれている。この事故の犠牲になった人々とその家族、友人にも私の気持ちを伝えたい」と語っている。
■ソース
Loved ones of Australians in volcanic disaster ‘relied on media reports for information’

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