NSW州経済、過去20年で最大の縮小を記録

「コロナウイルスの影響はまだ終わっていない」と州首相

 6月4日、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「NSW州経済は過去20年最大の縮小を経験したが、コロナウイルスの激烈な経済的影響はまだこれからやってくる」と警告した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 2020年第一四半期のオーストラリア経済は0.3%の縮小だったが、NSW州経済は1.5%の縮小を経験しており、しかもそれさえほとんどコロナウイルス・シャットダウンが始まる前だった。ベレジクリアン州首相は、「コロナウイルスの甚大な影響が現れるのは第二四半期の数字だ」と語っている。

 州首相はさらに、「シャットダウンの影響がもっとも大きかったのもNSW州だが、NSW州はもっとも活発な経済水準から落ちたということが響いている。ただし、GDPの数字は、NSW州がコロナウイルス・シャットダウンにあった時期の経済を正しく表していない。2020年3月までの数字は州経済に対するブッシュファイアと暴風の影響が現れているだけだ。コロナウイルスの本当の影響規模は第二四半期の数字が発表されるまで実感できないと思う」と語っている。

 さらに、「インフラストラクチャは雇用をもたらすのであるから、政府の経済刺激策もまず第一にインフラストラクチャを優先する。不況から抜け出すためには何よりもインフラストラクチャへの投資が重要だ」と語っている。

 州政府は以前から予定していたシドニー・オリンピック・スタジアム改修事業を廃案にしており、事業に予定されていた8億1,000万ドルを、2万人の雇用を創出するインフラストラクチャ計画の30億ドルに追加すると発表している。

 また、12か月の公務員給与凍結を推進し、節約した予算を雇用刺激に用いるとして、労使関係委員会の公務員労組と正面から対立している。

 さらに、州首相は、社会的規制緩和でホスピタリティ業界と観光業界の活動が活発になることを期待している。
■ソース
NSW economy suffers biggest fall in 20 years but coronavirus impact yet to be seen, Premier warns

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